今日のキーワード「red-hot」(絶好調な) - 「クビトバが反撃」 | テニス | 全米オープン
こんにちは。
テニス英語ニュース「Around the Court」です。
全米オープンは昨日から、セカンドウィークに入りました。
セカンドウィーク初日は、男女4回戦の各8試合のうち、半分の各4試合が行われました。
男子は、シャポバロフ選手を破ったカレノ=ブスタ選手のほか、クエリー選手、アンダーソン選手、シュワルツマン選手がベスト8進出を決めています。
女子は、優勝候補の筆頭だったムグルッサ選手を破ったクビトバ選手のほか、シャラポワ選手を破ったセバストワ選手らが勝ち上がっています。
ムグルッサ選手とクビトバ選手の試合が、全米オープン公式サイトでベストマッチに選ばれています。
今日はその試合に関するニュースを取り上げます。
テニス英語ニュース「Around the Court」です。
全米オープンは昨日から、セカンドウィークに入りました。
セカンドウィーク初日は、男女4回戦の各8試合のうち、半分の各4試合が行われました。
男子は、シャポバロフ選手を破ったカレノ=ブスタ選手のほか、クエリー選手、アンダーソン選手、シュワルツマン選手がベスト8進出を決めています。
女子は、優勝候補の筆頭だったムグルッサ選手を破ったクビトバ選手のほか、シャラポワ選手を破ったセバストワ選手らが勝ち上がっています。
ムグルッサ選手とクビトバ選手の試合が、全米オープン公式サイトでベストマッチに選ばれています。
今日はその試合に関するニュースを取り上げます。
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1.今日のキーワード
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【red-hot 絶好調な】
今日のキーワードは「red-hot」です。
形容詞「hot」には「熱い」、「辛い」のほかに「好調な」という意味があります。
鉄や石炭などの鉱石を加熱すると、温度が上昇(hot)し、赤味(red)を帯びてきます。
「hot」を強調するときは「red」が前に置かれ、「red-hot」という表現が使われます。
「red-hot」は「絶好調な」という意味になります。
「hot」には「話題になっている」という意味もあるので、「red-hot」には「超人気の」、「注目の」という意味もあります。
形容詞「hot」には「熱い」、「辛い」のほかに「好調な」という意味があります。
鉄や石炭などの鉱石を加熱すると、温度が上昇(hot)し、赤味(red)を帯びてきます。
「hot」を強調するときは「red」が前に置かれ、「red-hot」という表現が使われます。
「red-hot」は「絶好調な」という意味になります。
「hot」には「話題になっている」という意味もあるので、「red-hot」には「超人気の」、「注目の」という意味もあります。
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2.ボキャブラリー
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・Arthur Ashe Stadium : アーサー・アッシュ・スタジアム。全米オープンの会場であるビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターのセンターコート。
・Garbine Mugurza : ガルビネ・ムグルッサ。スペイン国籍。23歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝5回。現在3位 (最高2位)。
・Petra Kvitova : ペトラ・クビトバ。チェコ国籍。27歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝20回。現在14位 (最高2位)。
・Birmingham : バーミンガム。エイゴン・クラシックの開催地。WTAプレミアの大会。グラスコート。
・clenched fist : 握りこぶし。
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。
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3.原文
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【Day 7 Recap: The grinders strike back】
Match of the Day
On a day where three of the four women’s matches went three sets, it was the straight-setter that delivered the drama.
(中略)
So now it’s Kvitova, not Muguruza, who is into the quarterfinals, and Kvitova, not the red-hot Spaniard, who has not yet lost a set, the only woman in the bottom half of the draw who can make that claim.
(引用元 US Open:http://www.usopen.org/en_US/news/articles/2017-09-03/2017-09-03_day_7_recap_the_grinders_strike_back.html)
※ 全文は引用元をご参照ください。
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4.日本語訳
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【7日目まとめ:「頑張り屋さん」たちが反撃】
"Match of the Day" (今日のベストゲーム)
今日は女子シングルス4試合のうち3試合がフルセットにもつれた。だが劇的な展開になったのはストレートの試合だった。夜のアーサー・アッシュ・スタジアムが舞台のためかもしれない。
またはプレーした選手のおかげかもしれない。ガルビネ・ムグルッサとペトラ・クビトバは2人とも、グランドスラムで2回優勝している。大会前の優勝候補と、感動を呼ぶストーリーを持つ選手の対戦になった。
試合のクオリティが高かったことは間違いない。クビトバは勝負どころで、卓越したプレーを何度も見せた。全米オープンにおける最高の勝利をつかみ取るために全力を尽くした。第3シードのムグルッサを7-6、6-3で下している。
クビトバの悲劇は語り尽くされてきたが、それでも信じがたい話だ。自宅に強盗が侵入し、利き手の左手にテニスキャリアを脅かす傷を負った。
復帰後2大会目のイギリス・バーミンガムで、優勝を果たした。だがその後は困難が続いた。ウィンブルドン、それに続く全米オープン・シリーズのスタンフォード、トロント、シンシナティ、ニューヘイブンで早期敗退を繰り返した。
またクビトバは、今年まで全米オープンには9回出場し、1回しか準々決勝に進んだことがなかった。しかし知名度が高く、世界的にも人気があるクビトバは、日曜日に再び脚光を浴びた。
ムグルッサは、これまでの3試合で9ゲームしか落としていなかった。だがクビトバは、第2セットの序盤までに9ゲームを奪った。ムグルッサが、第1セットのゲームカウント5-2と5-3の場面でマッチポイントを落とした後、クビトバは戦い続けた。ムグルッサの最後のショットがバックアウトすると、握りこぶしを突き上げ、観衆に向かって叫び声を上げて、勝利を喜んだ。
準々決勝に進出したのはムグルッサではなく、クビトバだった。また現時点でセットを失っていないのは、絶好調だったムグルッサではなく、クビトバである。トーナメント表のボトムハーフで、セットを失っていない唯一の選手になっている。
今日は女子シングルス4試合のうち3試合がフルセットにもつれた。だが劇的な展開になったのはストレートの試合だった。夜のアーサー・アッシュ・スタジアムが舞台のためかもしれない。
またはプレーした選手のおかげかもしれない。ガルビネ・ムグルッサとペトラ・クビトバは2人とも、グランドスラムで2回優勝している。大会前の優勝候補と、感動を呼ぶストーリーを持つ選手の対戦になった。
試合のクオリティが高かったことは間違いない。クビトバは勝負どころで、卓越したプレーを何度も見せた。全米オープンにおける最高の勝利をつかみ取るために全力を尽くした。第3シードのムグルッサを7-6、6-3で下している。
クビトバの悲劇は語り尽くされてきたが、それでも信じがたい話だ。自宅に強盗が侵入し、利き手の左手にテニスキャリアを脅かす傷を負った。
復帰後2大会目のイギリス・バーミンガムで、優勝を果たした。だがその後は困難が続いた。ウィンブルドン、それに続く全米オープン・シリーズのスタンフォード、トロント、シンシナティ、ニューヘイブンで早期敗退を繰り返した。
またクビトバは、今年まで全米オープンには9回出場し、1回しか準々決勝に進んだことがなかった。しかし知名度が高く、世界的にも人気があるクビトバは、日曜日に再び脚光を浴びた。
ムグルッサは、これまでの3試合で9ゲームしか落としていなかった。だがクビトバは、第2セットの序盤までに9ゲームを奪った。ムグルッサが、第1セットのゲームカウント5-2と5-3の場面でマッチポイントを落とした後、クビトバは戦い続けた。ムグルッサの最後のショットがバックアウトすると、握りこぶしを突き上げ、観衆に向かって叫び声を上げて、勝利を喜んだ。
準々決勝に進出したのはムグルッサではなく、クビトバだった。また現時点でセットを失っていないのは、絶好調だったムグルッサではなく、クビトバである。トーナメント表のボトムハーフで、セットを失っていない唯一の選手になっている。
(Translated by tennisshiro)
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5.関連動画
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2017 US Open: Petra Kvitova Winners Walk Presented By Emirates
(動画:
US Open Tennis Championships)
全米オープン4回戦、ムグルッサ選手に勝利した後のクビトバ選手の「Winners Walk」。
試合終了後、選手控室の廊下を歩きながら、試合に関する簡単なコメントを語っています。
全米オープンの主催者USTA(全米テニス協会)が、人気選手や地元選手に「強要」しているみたいです。
タフな試合後、疲れ切ったクビトバ選手が「義務」を果たしている姿は、不憫にしか思えません・・・。
試合終了後、選手控室の廊下を歩きながら、試合に関する簡単なコメントを語っています。
全米オープンの主催者USTA(全米テニス協会)が、人気選手や地元選手に「強要」しているみたいです。
タフな試合後、疲れ切ったクビトバ選手が「義務」を果たしている姿は、不憫にしか思えません・・・。
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6.その他のニュース
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【Querrey blitzes Zverev, advances to quarterfinals】
【Kvitova takes down Muguruza, earns Elite Eight spot】
【Two-time champion Venus Williams through to quarterfinals】
【Anderson broken, but not beaten on way to quarters】
【Schwartzman knocks out Pouille to make first major QF】
【Sevastova ousts Sharapova, moves into quarterfinals】
【Stephens strolls into first Open quarterfinals】
【Pablo pounces; passes Shapo test】
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【Pablo pounces; passes Shapo test】
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7.編集後記
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今日は全米オープン・女子シングルス4回戦の注目カード、クビトバvsムグルッサの試合に関する記事を取り上げました。
クビトバ選手は記事にもある通り、バーミンガムで優勝後は不振に陥り、全米オープンまでの5大会で4勝5敗の成績しか残していません。
一方のムグルッサ選手は、ウィンブルドン以降の4大会で16勝2敗の成績を残しています。前哨戦のシンシナティでは、準決勝で世界1位のプリスコバ選手、決勝で世界2位のハレプ選手に連続で圧勝し、優勝をしています。
そんな中迎えた全米オープンで、ムグルッサ選手が優勝候補の筆頭に上がっていました。昨日の試合でも、ムグルッサ選手がパワーヒッターのクビトバ選手に対してどのような試合を展開するかが焦点でした。
立ち上がりからムグルッサ選手が攻め、第1セット・ゲームカウント4-1になった時点で、ムグルッサ選手が圧勝しそうな空気が流れます。ですが、次の第6ゲーム、ムグルッサ選手は3回ブレークチャンスをつかみながら、クビトバ選手にサービスをキープされてしまいます。
試合後に振り返ると、この第6ゲームが勝敗の分岐点でした。ここでムグルッサ選手がきちんとブレークして、ゲームカウント5-1でサービング・フォー・ザ・セットを迎えていれば、クビトバ選手にあそこまでの反撃を許すことはなかったかもしれません。
逆にクビトバ選手は第6ゲームをキープした後、持ち前の強力なフォアハンドが決まり始め、息を吹き返しました。第2セット以降はミスが減り、また2ndサーブでもポイントを取れるようになりました。その結果、クビトバ選手にオーバーパワーされて、勢いの無くなったムグルッサ選手を破ることができました。
クビトバ選手は次の準々決勝でビーナス・ウィリアムズ選手と対戦します。この試合も楽しみな一戦です。
ムグルッサ選手が敗れて、優勝争いがさらに混沌としてきました。ベスト8のうち7人が決まりましたが、まだ誰が優勝するのか見当も付きません。
今大会は「Wide Open」な大会と言われてきましたが、誰が優勝するかわからない意外性を、最後まで楽しもうと思っています。
クビトバ選手は記事にもある通り、バーミンガムで優勝後は不振に陥り、全米オープンまでの5大会で4勝5敗の成績しか残していません。
一方のムグルッサ選手は、ウィンブルドン以降の4大会で16勝2敗の成績を残しています。前哨戦のシンシナティでは、準決勝で世界1位のプリスコバ選手、決勝で世界2位のハレプ選手に連続で圧勝し、優勝をしています。
そんな中迎えた全米オープンで、ムグルッサ選手が優勝候補の筆頭に上がっていました。昨日の試合でも、ムグルッサ選手がパワーヒッターのクビトバ選手に対してどのような試合を展開するかが焦点でした。
立ち上がりからムグルッサ選手が攻め、第1セット・ゲームカウント4-1になった時点で、ムグルッサ選手が圧勝しそうな空気が流れます。ですが、次の第6ゲーム、ムグルッサ選手は3回ブレークチャンスをつかみながら、クビトバ選手にサービスをキープされてしまいます。
試合後に振り返ると、この第6ゲームが勝敗の分岐点でした。ここでムグルッサ選手がきちんとブレークして、ゲームカウント5-1でサービング・フォー・ザ・セットを迎えていれば、クビトバ選手にあそこまでの反撃を許すことはなかったかもしれません。
逆にクビトバ選手は第6ゲームをキープした後、持ち前の強力なフォアハンドが決まり始め、息を吹き返しました。第2セット以降はミスが減り、また2ndサーブでもポイントを取れるようになりました。その結果、クビトバ選手にオーバーパワーされて、勢いの無くなったムグルッサ選手を破ることができました。
クビトバ選手は次の準々決勝でビーナス・ウィリアムズ選手と対戦します。この試合も楽しみな一戦です。
ムグルッサ選手が敗れて、優勝争いがさらに混沌としてきました。ベスト8のうち7人が決まりましたが、まだ誰が優勝するのか見当も付きません。
今大会は「Wide Open」な大会と言われてきましたが、誰が優勝するかわからない意外性を、最後まで楽しもうと思っています。
(了)
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