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今日のキーワード「take a toll」(負担になる) - 「大会一番の番狂わせ」 | テニス | 全米オープン

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こんにちは。 テニス英語ニュース「Around the Court」です。 今年最後のグランドスラム、全米オープンはナダル選手の優勝で幕を閉じました。これで全米オープン優勝は3回目、グランドスラム優勝は16回目になります。 ファーストウィークでもたついている印象もありましたが、セカンドウィーク以降はきっちりと調子を上げて、勝利を積み重ねました。 得意なストロークの打ち合いはもちろん、ドロップショットによる前後の揺さぶり、浅いスライスで前に食い付かせた後のパッシング、甘いリターンを見逃さないネットプレーなど、変幻自在な攻撃で相手に付け入るスキを与えませんでした。 ナダル選手と真っ向から打ち合っても勝ち目がないので、対戦相手はショットの種類や自分のポジションを変えながら、ナダル選手に揺さぶりを掛ける必要があります。今大会はそれをナダル選手に先にやられてしまい、なすすべ無しという感じでした。 フェデラー選手が背中に不安を抱えている今、ナダル選手を止められるのは高速サーフェスくらいじゃないでしょうか?今年残りのアジア・ヨーロッパの大会も、ナダル選手を中心にして優勝争いが展開されそうです。 全米オープン公式サイトが、大会閉幕に当たり総括をしています。ベストプレイヤー(ナダル選手)、ベストマッチ(デルポトロvsティエム)などを選び、様々な記録(女子優勝のスティーブンス選手のランキング(83位)が、オープン化以降最下位であることなど)を紹介しています。 その中で「Upset of the Tournament」(大会一番の番狂わせ)として、大坂選手がケルバー選手を破った試合が選ばれています。 今日はその話題を取り上げます。 (画像:Sporting News Media) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.今日のキーワード ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【take a toll    負担になる】 今日のキーワードは「take a toll」です。 名詞「toll」は「(電話の)通話料金」や「(道路の)通行料金」など、費用や負担のことです。 動詞「take」は、ここでは「...を必要とする」という意味で使われています。 ですので「take

今日のキーワード「barnburner」(白熱した試合) - 「タイブレーク続出」 | テニス | 全米オープン

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こんにちは。 テニス英語ニュース「Around the Court」です。 全米オープン9日目は、男女ともにボトムハーフ側の準々決勝の2試合が行われました。 男子ではカレノ=ブスタ選手、アンダーソン選手、女子ではスティーブンス選手、ビーナス・ウィリアムズ選手が準決勝に勝ち上がっています。全4試合中3試合がタイブレークで決着する白熱した一日になりました。 その中でも白熱していた、ビーナスvsクビトバの試合に関する記事を取り上げます。 (画像:US Open) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.今日のキーワード ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【barnburner    白熱した試合】 今日のキーワードは「barnburner」です。 「barn」は「納屋」、「burner」は「燃やす人」という意味です。 昔、納屋に寄生するネズミを退治するために、納屋自体を燃やした人がいるそうです。 それを見た近隣住民は、当然「火事だ、火事だ」と騒ぎ立て、ある種興奮した状況になったようです。 「barnburner」は人々を興奮に駆り立てること、スポーツにおいては「白熱した試合」という意味になります。 「barnburner」はアメリカの俗語で、4大スポーツ(MLB、NFL、NBA、NHL)のTV中継や新聞記事などでも、よく用いられます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.ボキャブラリー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・Petra Kvitova : ペトラ・クビトバ。チェコ国籍。27歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝20回。現在14位 (最高2位)。 ・Venus Williams : ビーナス・ウィリアムズ。アメリカ国籍。37歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝7回、ツアー優勝49回。現在9位 (最高1位)。 ・Sjogren’s Syndrome : シェーグレン症候群。涙や唾液の分泌に障害をきたす自己免疫疾患。 ・squander : 浪費する。 ・caliber : 品質。 上記フレーズに関する

今日のキーワード「red-hot」(絶好調な) - 「クビトバが反撃」 | テニス | 全米オープン

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こんにちは。 テニス英語ニュース「Around the Court」です。 全米オープンは昨日から、セカンドウィークに入りました。 セカンドウィーク初日は、男女4回戦の各8試合のうち、半分の各4試合が行われました。 男子は、シャポバロフ選手を破ったカレノ=ブスタ選手のほか、クエリー選手、アンダーソン選手、シュワルツマン選手がベスト8進出を決めています。 女子は、優勝候補の筆頭だったムグルッサ選手を破ったクビトバ選手のほか、シャラポワ選手を破ったセバストワ選手らが勝ち上がっています。 ムグルッサ選手とクビトバ選手の試合が、全米オープン公式サイトでベストマッチに選ばれています。 今日はその試合に関するニュースを取り上げます。 (画像:WTA Tour, Inc.) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.今日のキーワード ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【red-hot    絶好調な】 今日のキーワードは「red-hot」です。 形容詞「hot」には「熱い」、「辛い」のほかに「好調な」という意味があります。 鉄や石炭などの鉱石を加熱すると、温度が上昇(hot)し、赤味(red)を帯びてきます。 「hot」を強調するときは「red」が前に置かれ、「red-hot」という表現が使われます。 「red-hot」は「絶好調な」という意味になります。 「hot」には「話題になっている」という意味もあるので、「red-hot」には「超人気の」、「注目の」という意味もあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.ボキャブラリー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・Arthur Ashe Stadium : アーサー・アッシュ・スタジアム。全米オープンの会場であるビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターのセンターコート。 ・Garbine Mugurza : ガルビネ・ムグルッサ。スペイン国籍。23歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝5回。現在3位 (最高2位)。 ・Petra Kvitova : ペトラ・クビトバ。チェコ国籍

今日のキーワード「thirtysomething」(30代) - 「フェデラー、敗退を逃れる」 | テニス | 全米オープン

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こんにちは。 テニス英語ニュース「Around the Court」です。 全米オープン4日目、日本人選手は明暗が分かれました。 奈良選手と大坂選手が2回戦を突破し、3回戦に進出しています。特に奈良選手は、第8シード・世界8位のクズネツォワ選手に勝つ金星を上げました。このまま勢いに乗って3回戦を突破し、大坂選手とともに初のセカンドウィークを目指して欲しいです。 一方、女子では尾崎選手、日比野選手、男子では杉田選手、ダニエル選手が、残念ながら2回戦で敗退しています。ですが、グランドスラム初勝利や全米オープン初勝利など、成果の大きい大会だったはずです。 まだアジア・ヨーロッパのハードコート大会が残っているので、さらに大きな結果を目指して頑張って欲しいです。 大会全体を見直すと、ベスト32が出揃いました。男子では14人(ほぼ半数)、女子では17人(半数以上)がシードダウンしています。「Wide Open」(誰にでもチャンスがある)と言われていましたが、まさにその通りの状況になっています。 1、2回戦の戦いぶりを見る限りは、BIG2といえども安泰ではないという感想を持ちました。 BIG2の一人、フェデラー選手が2回戦で「らしくない」試合をしています。 今日はそのニュースを取り上げます。 (画像:US Open) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.今日のキーワード ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【thirtysomething    30代】 今日のキーワードは「thirtysomething」です。 「thirtysomething」は「30代」のことです。 ある人の年齢が35歳か36歳なのか、正確な数字が分からないとき、 あるいは厳密な数字を言う必要がないとき、「thirtysomething」という表現を使います。 同様に「20代」、「40代」、「50代」のことは、 それぞれ「twentysomething」、「fortysomething」、「fiftysomething」と言います。 この「... something」は年齢のほかに、名前にも使えます。 ファーストネーム(名)だけは覚えているけど、ラストネーム(姓)が思

今日のキーワード「tank」(無気力になる) - 「睡眠不足警報」 | テニス | 全米オープン

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こんにちは。 テニス英語ニュース「Around the Court」です。 全米オープン3日目、日本のテニスファンにとっては良い一日になりました。昨日出場した5選手全員が勝利しました。 グランドスラムで同日に日本人選手が5勝を上げるのは快挙です。 (たぶん史上初?) しかも、杉田選手とダニエル選手は全米オープン初勝利ですし、日比野選手と尾崎選手はグランドスラム初勝利です。 日比野選手と尾崎選手の最後まで諦めない姿勢には感動しました。 おかげで睡眠不足です。私が「tank」になりかかっています。 というわけで、テニスでもよく使われる「tank」を今日のキーワードとして取り上げます。 (ちょっと強引ですが・・・) (画像:Huffington Post) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.今日のキーワード ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【tank    無気力になる】 今日のキーワードは「tank」です。 元々はボクシングで使われていた「go in the tank」に起源を持つ表現です。 「in the tank」は「どん底で」、「最悪で」という意味です。 自動詞「go」には「(...の)状態になる」という意味がありますので、 「go in the tank」で「どん底の状態になる」という意味になります。 ボクシングで一方的な試合になり、パンチを浴び続けている状態を「go in the tank」と言います。 つまり戦闘意欲を無くし、勝つ気力がなくなっている状態のことを指します。 この表現がボクシング以外のスポーツでも使用されるようになり、 「tank」だけで「無気力になる」、「わざと負ける」ことを指すようになりました。 テニスでも「tank」という表現はよく用いられます。 最近「テニスに飽きた」発言で話題になったトミック選手はよく「tank」になるので、 それに批判的なメディアから「Tomic the Tank Engine」という別称(蔑称)で呼ばれています。 今日は睡眠不足によりブログを更新する気力が低下した自分自身を戒めるために、「tank」という表現をピックアップしました。 今から全米オープンを観戦するために「fig