今日のキーワード「wheels come off」(歯車が狂い始める) - 「大坂、ゲームを支配」 | テニス | 全米オープン
こんにちは。
テニス英語ニュース「Around the Court」です。
全米オープン2日目は、雨にたたられました。開閉式の屋根が付いているセンターコートの6試合を除き、ほとんどの試合がキャンセルされました。(センターコート以外で終了したのは3試合のみ)
そのセンターコートで、日本の大坂選手が大金星を上げました。
今日はそのニュースを取り上げます。
テニス英語ニュース「Around the Court」です。
全米オープン2日目は、雨にたたられました。開閉式の屋根が付いているセンターコートの6試合を除き、ほとんどの試合がキャンセルされました。(センターコート以外で終了したのは3試合のみ)
そのセンターコートで、日本の大坂選手が大金星を上げました。
今日はそのニュースを取り上げます。
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1.今日のキーワード
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【wheels come off 歯車が狂い始める】
今日のキーワードは「wheels come off」です。
「wheels come off」を直訳すると「車輪が外れる」です。
今まで順調に回転していた車輪が外れてしまい、前に進めなくなる状態を表しています。
「wheels come off」は「歯車が狂い始める」という意味になります。
「wheels fall off」でも同じ意味になります。
「wheels come off」を直訳すると「車輪が外れる」です。
今まで順調に回転していた車輪が外れてしまい、前に進めなくなる状態を表しています。
「wheels come off」は「歯車が狂い始める」という意味になります。
「wheels fall off」でも同じ意味になります。
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2.ボキャブラリー
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・Naomi Osaka : 大坂なおみ。日本国籍。19歳。右利き、両手バックハンド。ツアー優勝なし。現在45位 (最高40位)。
・stave off : 免れる、回避する。
・Angelique Kerber : アンゲリク・ケルバー。ドイツ国籍。29歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝10回。現在6位 (最高1位)。
・Arthur Ashe Stadium : アーサー・アッシュ・スタジアム。全米オープンの会場であるビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターのセンターコート。
・on the verge of... : ...の目前、直前。
・falter : よろめく、ひるむ。
・burgeon : (急速に)成長する、発展する。
・bubbly : 元気のよい、陽気な。
・blistering : 強烈な、非常に速い。
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。
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3.原文
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【Day 2 Recap: Osaka reigns】
In the history of the US Open, dating back to 1887, only twice had the defending champion fallen in the first round: in 1999, when an injured Patrick Rafter was forced to retire in the fifth set against Cedric Pioline, and 2005, when Svetlana Kuznetsova fell to Ekaterina Bychkova.
(中略)
A year ago, Naomi Osaka was on the verge of her breakthrough professional victory, up 5-1 in the third set against the eighth-seeded Keys in Arthur Ashe Stadium. Then the wheels came off. Keys steadied herself and Osaka unraveled, spraying unforced errors and breaking down in tears at the end of a 7-5, 4-6, 7-6 defeat.
(後略)
(引用元 US Open:http://www.usopen.org/en_US/news/articles/2017-08-29/day_2_recap_osaka_reigns_tiafoefederer_thrill.html)
※ 全文は引用元をご参照ください。
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4.日本語訳
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【2日目まとめ:大坂がゲームを支配】
全米オープンの歴史を1887年まで遡っても、前年優勝者が初戦敗退したのは2回だけだった。1999年大会では、負傷したパット・ラフターがセドリック・ピオリーンとの試合で、最終セットに棄権を強いられた。2005年大会では、スベトラーナ・クズネツォワがエカテリーナ・ビチコバに敗れた。
火曜日、雨よけのために屋根が閉められたアーサー・アッシュ・スタジアムで、アンゲリク・ケルバーが初戦敗退者の新たな一人になった。昨年ケルバーは、全豪オープンと全米オープンで優勝している。ティーンエイジャーの大坂なおみは、ごく当たり前の雰囲気で、ケルバーを倒した。スコアは6-3、6-1だった。
"Upset of the Day" (今日一番の番狂わせ)
1年前、大坂なおみは、プロキャリアにおいてブレークスルーにつながる勝利を目前にしていた。アーサー・アッシュ・スタジアムで第8シードのマディソン・キーズと対戦し、最終セットをゲームカウント5-1でリードしていた。そのとき歯車が狂い始めた。キーズはプレーを立て直したが、逆に大坂は調子を崩した。アンフォースト・エラーを連発し、感情を抑えきれず涙を流した。結局5-7、6-4、6-7で敗れている。
大坂は1年で大きく変わった。火曜日、同じアーサー・アッシュ・スタジアムで、前年優勝している第6シードのアンゲリク・ケルバーと対戦した。大坂が圧倒される場面はほとんどなかった。むしろ大坂が圧倒していた。WTAツアーの中でも最高レベルの守備力を誇るケルバーに対して、何本もウィナーを打ち込んだ。第2セットで大きなリードを築いた場面でも弱気にならず、攻勢を強めた。6-3、 6-1のスコアで、元世界1位のケルバーを全米オープン敗退に追い込んだ。
突然だが、大坂は警戒が必要な選手のように見えてきた。急激に成長する新星は、元気のよい性格と強烈なストロークを備えており、今大会で成功を収める可能性がある。少なくとも大会2日目では成功を収めた。
火曜日、雨よけのために屋根が閉められたアーサー・アッシュ・スタジアムで、アンゲリク・ケルバーが初戦敗退者の新たな一人になった。昨年ケルバーは、全豪オープンと全米オープンで優勝している。ティーンエイジャーの大坂なおみは、ごく当たり前の雰囲気で、ケルバーを倒した。スコアは6-3、6-1だった。
"Upset of the Day" (今日一番の番狂わせ)
1年前、大坂なおみは、プロキャリアにおいてブレークスルーにつながる勝利を目前にしていた。アーサー・アッシュ・スタジアムで第8シードのマディソン・キーズと対戦し、最終セットをゲームカウント5-1でリードしていた。そのとき歯車が狂い始めた。キーズはプレーを立て直したが、逆に大坂は調子を崩した。アンフォースト・エラーを連発し、感情を抑えきれず涙を流した。結局5-7、6-4、6-7で敗れている。
大坂は1年で大きく変わった。火曜日、同じアーサー・アッシュ・スタジアムで、前年優勝している第6シードのアンゲリク・ケルバーと対戦した。大坂が圧倒される場面はほとんどなかった。むしろ大坂が圧倒していた。WTAツアーの中でも最高レベルの守備力を誇るケルバーに対して、何本もウィナーを打ち込んだ。第2セットで大きなリードを築いた場面でも弱気にならず、攻勢を強めた。6-3、 6-1のスコアで、元世界1位のケルバーを全米オープン敗退に追い込んだ。
突然だが、大坂は警戒が必要な選手のように見えてきた。急激に成長する新星は、元気のよい性格と強烈なストロークを備えており、今大会で成功を収める可能性がある。少なくとも大会2日目では成功を収めた。
(Translated by tennisshiro)
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5.関連動画
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US Open Throwback: Madison Keys vs Naomi Osaka
(動画:
US Open Tennis Championships)
昨年の全米オープン3回戦、大坂vsキーズの最終セットの最終盤の模様。
5-1でリードした後、5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチの1ポイント目。
タイブレークを3-6でリードされて迎えた相手のマッチポイント。
この2ポイントしか収録されていないので、状況がわかりづらいと思います。
辛うじて完全アウェーの空気だけは伝わると思います。
大坂選手はこの試合を終わらせるために、いろいろと苦しみました。(涙、絶叫等々)
5-1でリードした後、5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチの1ポイント目。
タイブレークを3-6でリードされて迎えた相手のマッチポイント。
この2ポイントしか収録されていないので、状況がわかりづらいと思います。
辛うじて完全アウェーの空気だけは伝わると思います。
大坂選手はこの試合を終わらせるために、いろいろと苦しみました。(涙、絶叫等々)
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6.その他のニュース
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【Federer edges Tiafoe in five-set thriller】
【Healthy Keys impresses under the lights】
【Osaka is making new memories at the US Open】
【French Open champ Ostapenko battles through opener】
【Nadal overcomes shaky start, cruises past Lajovic】
【Getting to know: Naomi Osaka】
【Osaka ousts defending champion Kerber】
【Women's top seed Pliskova passes first-round test】
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7.編集後記
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今日は元世界1位のケルバー選手に完勝した大坂選手の話題を取り上げました。
日本のメディアも大坂選手の大金星を大きく取り上げていますが、盛り上がっているのは日本だけではありません。
全米オープンの公式サイトには毎日、その日の試合に関する記事が複数件掲載されます。昨日は試合に関する記事が9件掲載されたのですが、そのうち4件が大坂選手に関する記事でした。
昨日は雨による試合キャンセルのため、男女合わせて9試合しか消化されなかったので、特定選手に話題が集中しやすい状況だったのは確かです。
ですが、フェデラー選手の関連記事が2件、ナダル選手、プリスコバ選手、オスタペンコ選手らの記事がそれぞれ1件ずつだったことを踏まえると、現地でも大坂選手の注目度が高まっているのは間違いないでしょう。(件数はのべ数)
さて第6シードのケルバー選手を倒したことにより、大坂選手が実質第6シードになっています。つまり4回戦までは第16シード以上の選手との対戦がないですし、ベスト8までは第8シード以上の選手との対戦がありません。
このチャンスを活かして、3回戦の壁を破り、自身初のセカンドウィークを狙って欲しいと思っています。ですが、まずは次の2回戦ですね。
私を含めた日本のテニスファンが応援しているので、頑張ってください。
日本のメディアも大坂選手の大金星を大きく取り上げていますが、盛り上がっているのは日本だけではありません。
全米オープンの公式サイトには毎日、その日の試合に関する記事が複数件掲載されます。昨日は試合に関する記事が9件掲載されたのですが、そのうち4件が大坂選手に関する記事でした。
昨日は雨による試合キャンセルのため、男女合わせて9試合しか消化されなかったので、特定選手に話題が集中しやすい状況だったのは確かです。
ですが、フェデラー選手の関連記事が2件、ナダル選手、プリスコバ選手、オスタペンコ選手らの記事がそれぞれ1件ずつだったことを踏まえると、現地でも大坂選手の注目度が高まっているのは間違いないでしょう。(件数はのべ数)
さて第6シードのケルバー選手を倒したことにより、大坂選手が実質第6シードになっています。つまり4回戦までは第16シード以上の選手との対戦がないですし、ベスト8までは第8シード以上の選手との対戦がありません。
このチャンスを活かして、3回戦の壁を破り、自身初のセカンドウィークを狙って欲しいと思っています。ですが、まずは次の2回戦ですね。
私を含めた日本のテニスファンが応援しているので、頑張ってください。
(了)
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