今日のキーワード「endorsement deal」(スポンサー契約) - 「セレナ・ウィリアムズ、シリコンバレーで新たな挑戦」 | テニス | オフコート

こんにちは。tennisshiroです。

 

全仏オープン開幕まであと3日になりました。グランドスラムが近付くとテンションが上がってきます。

 

私の気持ちとは裏腹に、グランドスラム前の1週間は比較的静かになります。

ほとんどのトップ選手は、何らかの理由が無い限り、この期間は試合に出ないので。

 

ニュース記事の数も少なくなるので、面白い記事を探すのに苦労しましたが、見つけました。

 

4月に妊娠を公表し、今年中の休養を発表したセレナ・ウィリアムズ選手。
そのセレナが新たな挑戦を始めたそうです。その挑戦とは？

(画像：USA TODAY) 

 

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1.今日のキーワード
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【endorsement deal    スポンサー契約】

今日のキーワードは「endorsement deal」 です。
「endorsement」には「保証」、「deal」には「契約」の意味があります。
したがって「endorsement deal」は、直訳すると「保証契約」になります。
有名人にスポンサー料を支払い、自社の製品・サービス・ブランド等の価値を「保証」してもらう「契約」、
つまり「スポンサー契約」のことを「endorsement deal」と言います。
 

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2.ボキャブラリー
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・Serena Williams ： セレナ・ウィリアムズ。アメリカ出身。35歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝23回、ツアー優勝72回。現在2位 (最高1位)。

・Silicon Valley ： シリコンバレー。アメリカ・カリフォルニア州・サンフランシスコ周辺のIT関連のハイテク企業が集積している地域。

・Grand Slam ： グランドスラム。テニス4大大会のこと。

・embark on ... ： ... に乗り出す、... に踏み込む。

・diversify ： 多様化する。性別・人種などの多様性を認めること。

・vexing ： 頭の痛い、忌々しい。

・boardroom ： 取締役会。
・SurveyMonkey ： サーベイモンキー社。オンライン・アンケート調査サービスを提供。アメリカ・カリフォルニア州が拠点。

・Intuit ： イントゥイット社。会計ソフトサービスを提供。アメリカ・カリフォルニア州が拠点。

・The Associated Press ： AP通信。

・by extension ： 拡大解釈すると、拡大すると。

・recurring ： 繰り返し起こる。

・egalitarian ： 平等主義の。
・hot button ： 社会的関心事、重要問題。
・Reddit ： レディット。ニュース記事・画像リンク・テキストを投稿できるソーシャルブックマークサイト。
・change agent ： 変革推進者。
・wade ： (浅い水の中を)歩く。
・go all out ： 全力を尽くす。

 

上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。

 

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3.原文
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【Serena Williams accepts a new challenge - in Silicon Valley】 

Tennis star Serena Williams has 39 Grand Slam titles, four Olympic medals, major endorsement deals and her own line of clothing and accessories. Now she is embarking on a new mission: She says wants to help tech companies diversify their workforces and solve one of the industry's most vexing problems.

 

Williams, 35, will get her chance as she joins a Silicon Valley boardroom for the first time. Online poll-taking service SurveyMonkey announced Williams' appointment to its board on Wednesday, along with Intuit CEO Brad Smith.

 

"I feel like diversity is something I speak to," Williams said in an interview with The Associated Press. "Change is always happening, change is always building. What is important to me is to be at the forefront of the change and to make it easier for the next person that comes behind me."

 

Williams didn't offer specifics about her goals as a corporate director, implying that her very presence can help push the company — and, by extension, the industry as a whole — in a more diverse direction.

 

Individual board members don't usually exert great influence over the companies they oversee, although they are often compensated handsomely in cash and stock for their part-time work. SurveyMonkey, a private company, didn't say how much Williams will be compensated.

VALLEY DIVERSITY

Silicon Valley's lack of diversity has become a recurring source of embarrassment in a region that has long sought to position itself as an egalitarian place that doesn't favor one gender or ethnic race over another.

 

Yet that philosophy hasn't been reflected in high-tech workforces, despite the efforts of companies such as Google, Apple and Facebook to fix the problem. Not much progress has been made since diversity became a hot-button topic in Silicon Valley three years ago.

 

Williams has been hanging around Silicon Valley more frequently now that she is engaged to high-tech entrepreneur, Alexis Ohanian, the co-founder of the online forum Reddit. Like many other African-Americans, she says she's disappointed that the vast majority of high-paying technology jobs are filled by white and Asian men.

 

At SurveyMonkey, which employs about 650 workers, only 27 percent of technology jobs are filled by women. Just 14 percent of its total payroll consists of African-Americans, Latinos or people identifying themselves with at least two races, according to numbers the company provided to the AP.

 

Williams' appointment is part of the solution, according to SurveyMonkey CEO Zander Lurie. "My focus is to bring in change agents around the table who can open our eyes," he said.

STEPPING STONE

Racism is something Williams confronted and overcame at an early age when she began playing a predominantly white sport. She grew up to become the top-ranked female tennis player in the world.

 

Diversifying Silicon Valley isn't the only item on Williams' agenda. Like a lot of rich athletes, she is interested in becoming more involved in the business opportunities amid the high-tech boom in Silicon Valley. She says she is already exploring other opportunities in the area, but isn't ready to provide further details yet.

 

Her connection to SurveyMonkey came through her friendship with Sheryl Sandberg, Facebook's chief operating officer and another member of SurveyMonkey's board. Sandberg's late husband, Dave Goldberg, was SurveyMonkey's CEO before he died in 2015 while the couple was vacationing in Mexico.

 

"I have been really interested in getting involved in Silicon Valley for years, so I have been kind of in the wading waters," Williams said. "Now, I am jumping into the deep end of the pool. When I do something, I go all out."

(引用元 USA TODAY:

https://www.usatoday.com/story/tech/news/2017/05/24/serena-williams-accepts-a-new-challenge-in-silicon-valley/102095738/)

 

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4.日本語訳
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【セレナ・ウィリアムズ、シリコンバレーで新たな挑戦】 

テニス界のスター、セレナ・ウィリアムズは、グランドスラム・トロフィー39個、オリンピック・メダル4個、多額のスポンサー契約、衣料・アクセサリのブランドを持っている。今、彼女は新しい任務に就こうとしている。彼女はハイテク産業の雇用の多様化に貢献し、その産業における最も悩ましい問題の一つを解決したいと語っている。

 

35歳のウィリアムズは、シリコンバレー企業の役員になる機会を初めて手にする。水曜日、オンライン・アンケート調査サービスを提供するサーベイモンキー社は、イントゥイット社CEOブラッド・スミス氏とともに、ウィリアムズの役員就任を発表した。

 

「多様性は私が取り組みたい課題。変化は常に起きているし、変化は常に築き上げられている。私にとって重要なのは、私が変化の矢面に立ち、私の後に続くことをより簡単にすること」とAP通信とのインタビューでウィリアムズは語った。

 

ウィリアムズは役員としての目標を明言しなかったが、彼女の存在自体が会社(また拡大解釈すれば、業界全体)をより多様化する方向に後押しできる、と言いたいのだろう。

 

取締役会のメンバーが、彼らが管理している会社に大きな影響を及ぼすことはまれである。それでも、彼らは現金や株式の形で多額の報酬をしばしばもらっている。未公開企業のサーベイモンキー社は、ウィリアムズに支払う報酬額には言及しなかった。

シリコンバレーの多様性

シリコンバレーは、ある性別や人種が優位にならないよう、長きにわたって平等主義の立場を追求してきた。それ故にシリコンバレーにおける多様性の欠如は、この地域を繰り返し困惑させている。

 

グーグル社、アップル社、フェイスブック社のような企業が問題解決に取り組もうと努力しているにもかかわらず、多様性の哲学はハイテク企業の雇用に反映されていない。3年前シリコンバレーで多様性が重大な問題になった後も、あまり進展していない。

 

ウィリアムズは、オンライン・フォーラムRedditの共同創始者であり、ハイテク分野の起業家であるアレクシス・オハニアン氏と婚約したので、より頻繁にシリコンバレーと関わりを持つようになっている。高額の給与をもらう技術職の大多数が白人またはアジア人の男性であることに、多くのアフリカ系アメリカ人同様、彼女も失望していると語った。

 

サーベイモンキー社は、650人の従業員を抱えるが、女性は技術職の27%を占めるに過ぎない。同社がAP通信に提供したデータによると、アフリカ系アメリカ人、ラテン系アメリカ人、または2つ以上の人種の混血の人に支払われている給料は、全体の14%に過ぎない。

 

サーベイモンキー社CEOのザンダー・ルーリー氏によると、ウィリアムズの役員就任は解決策の一つだそうだ。「私の狙いは、我々の考え方を変えられる変革推進者を社内に置くことである」と彼は語った。

成功への足がかり

ウィリアムズが幼い頃、白人が圧倒的に多数を占めるスポーツをやり始めたときから、人種差別は彼女が直面し、克服してきた問題である。彼女はその世界でトップランクの女子テニスプレーヤーに成長した。

 

シリコンバレーの多様化は、ウィリアムズが取り組みたい唯一の課題というわけではない。多くの裕福なアスリート同様に、彼女はハイテクブーム真っ只中のシリコンバレーで、より多くのビジネスチャンスに関わりたいと思っている。彼女はシリコンバレーで、他のビジネスチャンスをすでに探しているが、これ以上詳細を話せる段階ではないそうだ。

 

彼女とサーベイモンキー社との関係は、フェイスブック社のCOOであり、サーベイモンキー社の役員でもあるシェリル・サンドバーグ氏との友情から始まっている。サンドバーグ氏の亡夫デーブ・ゴールドバーグ氏は、2015年にメキシコで夫婦旅行中に亡くなる以前、サーベイモンキー社のCEOを務めていた。

 

「私はシリコンバレーと関わりを持つことに、何年間も大きな興味を抱いてきた。だからある意味片足を突っ込んでいた。今私はこの世界の深く関わろうとしている。物事に取り組むとき、私はいつも全力よ」とウィリアムズは語った。

(Translated by tennisshiro)

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5.関連動画
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Serena Williams is definitely pregnant

 

Snapchat上に誤って投稿したことから発覚したセレナの妊娠。
4月20日時点で妊娠5ヶ月であることから、全豪オープン優勝時(1月28日)には妊娠2ヶ月。
お腹に子供がいて、1セットも落とさず優勝。たくまし過ぎる。
「Drop shot」(「ドロップショット」と「誤投稿」)、「Grand Slam」(「グランドスラム」と「大盛り」)等々。
ユーモラスに報じているところがアメリカらしいですね。

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6.その他のニュース
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7.編集後記
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セレナは今年の全豪オープンでの優勝により、グランドスラム優勝回数が23回になり、22回のグラフを抜いて、女子最多優勝者になりました。(ただしオープン化以降)

 

ちなみに決勝の相手はお姉さんのビーナス。誰もがセレナが子供を身ごもっていようとは想像だにしませんでしたが、ビーナスは知っていたのかもしれませんね。試合後の抱擁や和やかな表彰式は、仲の良い姉妹だからこそと思っていたのですが、それ以上の思いがあったのかもしれません。

全豪オープン後、セレナがプレミア・マンダトリーのインディアンウェルズとマイアミの欠場を発表したとき、「ケルバーにまた1位取られるじゃん。でも膝のケガかぁ。仕方ないなぁ」と思っていたのですが、妊娠していたんですね。まんまとダマされました。

そのセレナが休養期間を有効活用(?)するべく、シリコンバレー企業の役員になるそうです。しかも1社だけでなく、まだまだ関与する企業を増やしたいそうです。見た目以上に野心家ですね。

テニスのゲームでは、相手を見て、ボールを見て、自分の状態を考えて、どの位置に、どんな速さで、どんな種類のボールを打つかを、コンマ数秒単位で考え、決断し、実行に移します。刻々と変わる状況の中で、この把握・思考・決断・実行を瞬時かつ反復的に行います。ですのでトッププレーヤーの人は、みんな頭の回転が速いです。特にフェデラーとジョコビッチの頭のキレにはいつも感心してさせられます。

 

セレナについては、実はプレー以外あまり知らないのですが、パワーだけではグランドスラムで23回も優勝できませんね。それにシリコンバレーの起業家を惹きつけたくらいです。やはり頭がいいんでしょう。

ビジネスで活躍されるのもいいのですが、やはりテニスでの活躍が見たいです。子供さんの養育が落ち着いたら、またコートに戻って来て欲しいです。

 

 

 

(了)

 

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