今日のキーワード「talking point」(話題) - 「マレー、試合中にブブリクと雑談」 | テニス | ウィンブルドン

こんにちは。tennisshiroです。

昨日からいよいよウィンブルドンが開幕しました。男子はフェデラー選手の8回目のウィンブルドン制覇、ワウリンカ選手の生涯グランドスラム達成、女子はセレナ不在の群雄割拠の大会を誰が制するか等々、見どころ満載の大会です。

その注目選手の一人であるワウリンカ選手が1回戦でメドベデフ選手に敗れました。ワウリンカ選手は、元々グラスコートが苦手な上に、ひざの状態が良くなかったこともあります。ですが、メドベデフ選手が角度のあるサーブを軸に安定した試合運びを見せました。メドベデフ選手の若手らしからぬ老練なプレーぶりを称賛しましょう。

日本勢の試合を含めてその他にも面白い試合があったのですが、やはりディフェンディング・チャンピオンのマレー選手の開幕試合を取り上げましょう。

この試合、雨天中断が発生したのですが、その間に「珍しいこと」が起きたそうです。
おかげでブブリク選手がちょっとした話題になっています。

アンディ・マレー、アレクサンダー・ブブリク (画像:ATP Tour, Inc.)

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1.今日のキーワード
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【talking point    話題】

今日のキーワードは「talking point」です。
「talking」が「討論」、「会話」、「point」が「焦点」、「要点」の意味で使われています。
ですので「talking point」は「討論の焦点」つまり「論点」、「主張」という意味になります。
「talking points of the Democrats」(民主党の主張)のように使われます。
「talking」が日常的な「会話」を指す場合は、「talking point」は「話題」、「テーマ」といった意味になります。

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2.ボキャブラリー
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・Andy Murray : アンディ・マレー。イギリス国籍。30歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝3回、マスターズ優勝14回、ツアー優勝45回。現在1位 (最高1位)。
・Alexander Bublik : アレクサンダー・ブブリク。カザフスタン国籍。20歳。右利き、両手バックハンド。ツアー優勝なし。現在135位 (最高128位)。
・Wimbledon : ウィンブルドン。テニス4大大会であるグランドスラムの一つ。グラスコート。開催地はイギリス・マートン・ロンドン特別区ウィンブルドン。
・main draw : メインドロー、本戦。本戦出場者およびその対戦表のこと。
・BNP Paribas Masters : BNPパリバ・オープン。マスターズ1000大会の一つ。ハードコート。開催地はアメリカ・インディアンウェルズ。
・ATP World Tour Uncovered : ATPが公式提供する男子テニス情報番組。日本における番組名は「ATPテニスマガジン」。
・sir : イギリス王室からナイトの称号を与えられている人に対して使う敬称。アンディ・マレーは2017年に授与されている。
・dissection : 解体、切開。
・shot making : ショットメイキング。相手が打ちづらい場所・速度・回転等の様々なショットを打つ能力。
・rap with : 気楽に話す、自由に話す。
・flighty : 軽薄な、軽はずみな。
・lucky loser : 本戦出場予定者の欠場により、予選敗退者が繰り上がりで本戦に出場すること。
・sardonic : 人をバカにするような、ちゃかすような。
・combustible : 興奮しやすい、燃えやすい。
・grip-and-rip : ラケットを固く握りしめて強打すること。
・recount : 詳しく話す、物語る。

上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。

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3.原文
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【Murray Intrigued By 'Interesting' First-Rounder vs. Bublik (July 2, 2017)】

Andy Murray has never played his Wimbledon first-round opponent Alexander Bublik, but the Scot already has a favourable opinion of the 20-year-old right-hander, who will be making his Wimbledon main draw debut against Murray on Monday.

Bublik got to know Murray and other top players earlier this year at the BNP Paribas Masters in Indian Wells when he hosted an entertaining segment for ATP World Tour Uncovered presented by Peugeot. Bublik began his Murray session with a memorable line: “Do I need to call you sir?”

Murray deflected the inquiry but did offer the Kazakh some advice when Bublik asked how he can get as good as the World No. 1.

“A lot of training,” Murray said.

“Is that useful, to train?” Bublik said.

“Yeah, that definitely helps,” Murray said. “And not serving 20 double faults in a match.”

Bublik had hit 14 double faults during his qualifying loss at Indian Wells.

(後略)



【Energized Murray Beats Bublik in Wimbledon Opener (July 3, 2017)】

It’s not often that the Wimbledon champion’s Centre Court debut turns into a chat session.

Andy Murray launched his Wimbledon title defense ripping 29 winners in a 6-1, 6-4, 6-2 dissection of Alexander Bublik.

It was a relaxed performance with some unpredictable shot making and an off-court rally featuring Murray rapping with the flighty lucky loser, who took a sardonic approach to his Wimbledon debut.

During a rain delay, the pair spent some time discussing the combustible Kazakh’s grip-and-rip approach to serving: Bublik bashed 15 winners against 12 double faults, including a 134 mph second-serve, which was eight miles faster than Murray’s fastest first serve.

“He said to me just before he went on, he said, ‘Yeah, thanks for the advice about not serving 20 double-faults,’ “ Murray said recounting their chat.“I said, You served a few.

“He said, Yeah, I think I'm only on about 10 right now.

“I said, Well, there's still time to get to 20. But, yeah, it was just funny. It's rare that you speak to someone, like, during a match. Just asked him how he liked Centre Court, all that stuff, yeah. Just had a little chat.”

The two-time champion created positive talking points with this pain-free performance.

(後略)



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4.日本語訳
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【マレー、初戦で対戦するブブリクに興味を持つ (2017年7月2日)】

アンディ・マレーは、ウィンブルドン初戦の相手、アレクサンダー・ブブリクと対戦したことがない。しかし、マレーはブブリクのことを好意的に見ている。ブブリクは、マレー相手に、ウィンブルドン本戦デビューを果たす。

ブブリクは、今年初めインディアンウェルズで、マレーや他のトップ選手たちと知り合いになっている。彼は「ATPテニスマガジン」のコーナーでインタビュアーを務めた。ブブリクは、マレーへのインタビューを印象的な言葉で始めた。「僕はあなたのことをマレー卿と呼ぶべきでしょうか?」

マレーはその質問を軽くかわした。その後、マレーのようにテニスが上手くなる方法をブブリクが聞いてきたとき、彼にアドバイスした。

「練習をたくさんすることだ」とマレーは言った。

「練習は役に立つんですか?」とブブリクが尋ねた。

「役に立つのは間違いない。それと1試合でダブルフォルトを20本打たないこと」とマレーは答えている。

(ブブリクはインディアンウェルズ予選で、ダブルフォルトを14本記録し敗退)


【ウィンブルドン初戦、マレーがブブリクを破る (2017年7月3日)】

ウィンブルドン王者のセンターコート開幕試合が、雑談の時間になることは珍しい。

アンディ・マレーは29本のウィナーを決め、ウィンブルドンのタイトル防衛を開始した。6-1、6-4、6-2でアレクサンダー・ブブリクを破った。

リラックスしたプレーで、予測不能なショットメイキングも見せた。オフコートでは、軽い雰囲気のブブリクと雑談する場面も見られた。

雨天中断の間、熱くなったブブリクが全力でサーブすることにも話が及んだ。ブブリクはサービスエースを15本、ダブルフォルトを12本記録している。セカンドサーブでも時速215kmを記録し、マレーのファーストサーブより13km速い。

マレーは会話の内容を詳細に話し始めた。「試合再開前、彼が話し掛けてきた。『ダブルフォルト20本禁止のアドバイス、ありがとうございます』と彼は言ってきた。『でも今日もダブルフォルトしてるよ』と僕は返した」

「『そうなんですけど、今のところ10本くらいだと思います』と彼は言った」

「『試合は終わってないし、20本になる可能性はまだある』と僕は返した。それにしても、彼と話すのは面白い。試合中に対戦相手と話すことは珍しい。センターコートでプレーする気分とか、他のこともいろいろと聞いた。ちょっとした雑談だった」

マレーは、臀部に痛みが走らない雑談で、ポジティブな話題を提供した。


(Translated by tennisshiro)

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5.関連動画
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Bublik Interviews Murray Federer And More


(動画:ATP Tour, Inc.)

今年のインディアンウェルズの大会期間中の映像。
「ATPテニスマガジン」のネクスト・ジェン企画で、ブブリク選手がトップ選手にインタビューしています。
マレー選手以外に、フェデラー選手や錦織選手も登場しています。錦織選手にはツッコミを入れる場面も。
マレー選手へのインタビューの中で「ダブルフォルト20本」のくだりが出て来ます。
これがきっかけで、マレー選手は個性の強いブブリク選手に興味を持ったようです。

"There's still time to get to 20 [double faults]!"

(動画:Wimbledon.com)

ウィンブルドン開幕試合後、会見の一幕。
雨天中断中にブブリク選手とおしゃべりした、とマレー選手が語っています。
その際、ブブリク選手から「ダブルフォルト減りました」と報告を受けたそうです。
それに対してマレー選手の手厳しいツッコミが・・・。(笑)

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6.その他のニュース
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7.編集後記
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ストイックなことで有名なマレー選手が、自分とは対極にある、軽い感じのブブリク選手に魅力を感じているという話題でした。

マレー選手は真面目な雰囲気の選手なので、特に試合中は話し掛けづらいオーラを出しているはずです。しかもプロに転向したばかりの若手からすると、マレー選手は約10歳年上のトップ中のトップの選手なので、いろいろと遠慮してしまうはずです。

そんな遠慮は一切なし、マレー選手だろうとフェデラー選手だろうと関係なく、自分の興味のある人に積極的に話し掛けるのがブブリク選手の持ち味のようです。今回の動画には出て来ませんが、ジョコビッチ選手にも気に入られて、かわいがられているようです。

ナダル選手に対しては遠慮どころではなく、これやったらマズイだろうレベルのことをやっています。興味があれば「bublik rafa」でYouTube検索してみてください。私は腹を抱えて笑いました。

グランドスラムのように大きな大会になると、あまり見たことがない選手(特に若手)にもスポットライトが当たり、いい人材を発掘することができます。初日だけでも、ブブリク選手とメドベデフ選手という素晴らしいタレントを発見できました。

これから2週間、さらに面白い選手が出て来るはずです。非常に楽しみです。



(了)


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