今日のキーワード「class apart」(別格) - 「フェデラーが偉大である理由」 | テニス | ウィンブルドン
こんにちは。
テニス英語ニュース「Around the Court」です。
ウィンブルドン最終日、男子シングルス決勝でフェデラー選手が8回目の優勝を飾りました。これでグランドスラム最多優勝回数を19に更新し、追撃するナダル選手との差を4に広げました。
全仏オープンを制したナダル選手同様、1セットも失わない完璧な優勝でした。
サーブ・アンド・ボレーヤーのM.ズベレフ選手、オールラウンドなディミトロフ選手、ビッグサーブのあるラオニッチ選手、ベルディヒ選手、チリッチ選手など、名立たるグラスコーターを圧倒しての優勝ですので、そのすごさは際立っています。
フェデラー選手の礼賛記事であふれかえっていますが、今日はそれに乗っかります。
テニス英語ニュース「Around the Court」です。
ウィンブルドン最終日、男子シングルス決勝でフェデラー選手が8回目の優勝を飾りました。これでグランドスラム最多優勝回数を19に更新し、追撃するナダル選手との差を4に広げました。
全仏オープンを制したナダル選手同様、1セットも失わない完璧な優勝でした。
サーブ・アンド・ボレーヤーのM.ズベレフ選手、オールラウンドなディミトロフ選手、ビッグサーブのあるラオニッチ選手、ベルディヒ選手、チリッチ選手など、名立たるグラスコーターを圧倒しての優勝ですので、そのすごさは際立っています。
フェデラー選手の礼賛記事であふれかえっていますが、今日はそれに乗っかります。
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1.今日のキーワード
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【class apart 別格】
今日のキーワードは「class apart」です。
名詞「class」は「階級」、「等級」の意味を持っています。
形容詞「apart」は「離れた」、「特異な」の意味を持ち、
名詞を修飾する限定用法で用いられる場合、名詞の後に置かれます。
ですので「class apart」は「離れた階級」、「特異な等級」、
つまり「別格(の存在)」、「ずば抜けた人/もの」という意味になります。
フェデラー選手の存在は、テニス界において「class apart」であると評価されています。
名詞「class」は「階級」、「等級」の意味を持っています。
形容詞「apart」は「離れた」、「特異な」の意味を持ち、
名詞を修飾する限定用法で用いられる場合、名詞の後に置かれます。
ですので「class apart」は「離れた階級」、「特異な等級」、
つまり「別格(の存在)」、「ずば抜けた人/もの」という意味になります。
フェデラー選手の存在は、テニス界において「class apart」であると評価されています。
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2.ボキャブラリー
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・Roger Federer : ロジャー・フェデラー。スイス国籍。35歳。右利き、片手バックハンド。グランドスラム優勝19回、マスターズ優勝26回、ツアー優勝93回。現在3位 (最高1位)。
・Wimbledon : ウィンブルドン。テニス4大大会であるグランドスラムの一つ。グラスコート。開催地はイギリス・マートン・ロンドン特別区ウィンブルドン。
・grand slam : グランドスラム。テニス4大大会のこと。
・Rafael Nadal : ラファエル・ナダル。スペイン国籍。31歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝15回、マスターズ優勝30回、ツアー優勝73回。現在2位 (最高1位)。
・Novak Djokovic : ノバク・ジョコビッチ。セルビア国籍。30歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝12回、マスターズ優勝30回、ツアー優勝68回。現在4位 (最高1位)。
・longevity : 選手寿命、長寿。
・major : グランドスラム。テニス4大大会のこと。
・varying degree : 多かれ少なかれ、程度の差こそあれ。
・testament : あかし、証拠。
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。
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3.原文
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【What makes Roger Federer the greatest man to play tennis?】
Federer's victory means he pulls clear of Pete Sampras and William Renshaw, who are both tied on seven triumphs, in the all-time list of male Wimbledon champions.
Why the Swiss is the greatest man ever to play the game?
Numbers
Federer has now won 19 grand slam titles, the most of any male player in history. He is four clear of Rafael Nadal, five ahead of Pete Sampras and has seven more than Roy Emerson and Novak Djokovic. He has reached an all-time record 29 grand slam finals, 42 semi-finals and 50 quarter-finals. He is the only player to have won three different grand slams at least five times and his 302 weeks spent at world number one is the most of any man since the list began in 1973.
Longevity
Federer won his first grand slam title at Wimbledon in 2003, with his most recent, also on Centre Court, coming 14 years later. For comparison, Nadal's major triumphs have spanned 12 years, Djokovic's eight years, Pete Sampras' 12 years and Rod Laver nine years. Federer has re-invented himself in 2017 after it looked like he had won his last grand slam at Wimbledon in 2012. He has adjusted his game and refreshed his body. The results are there for all to see.
Rivals
Not only has he won the most grand slam titles but Federer has done it during the greatest era of men's tennis. He has had several rivals during his long career, starting with Leyton Hewitt and Andy Roddick but his fiercest rivals have been Nadal, Djokovic and Murray. Nadal and Djokovic, in particular, are unquestionably among the finest players of all time, with 27 major wins between them. Nine out of 10 of Federer's grand slam final defeats have been against one of those two. In a less competitive era, Federer could have won even more.
Style
For all the statistics in Federer's favour, his greatest legacy will be his majestic style of play. While Nadal, Djokovic and Murray are all to varying degrees exceptional defenders and brilliant from the baseline, Federer's style has always been to attack. His eight Wimbledon titles are testament to his touch and creativity while Nadal's emergence challenged Federer to win points from the back as well as the net. Federer's elegance has won him fans all the world over. There is hardly a court on the planet where is not the home favourite.
Personality
Every champion has a talent on the court but not every one has carried their position with such class and dignity as Federer. The 35-year-old is immensely popular among competitors on both the men's and women's tour alike while his views on how to make the game better, whether it be on rules or more sensitive issues, are the most respected of any player past or present. He has been voted by the public as the most popular player on tour for the 14th time in a row. Win or lose, Federer is a class apart.
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4.日本語訳
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【フェデラーが最も偉大なテニス選手である理由】
フェデラーは今大会の優勝により、ウィンブルドン・男子シングルス通算優勝回数で、ピート・サンプラス、ウィリアム・レンショーをリードした。2人は通算7勝で並んでいる。
なぜフェデラーが最も偉大なテニス選手なのだろうか?
記録
フェデラーはグランドスラムで通算19回優勝している。男子テニス史上最多である。ラファエル・ナダルより4回、ピート・サンプラスより5回、ロイ・エマーソンとノバク・ジョコビッチより7回多く優勝している。グランドスラム決勝29回、準決勝42回、準々決勝50回進出は、いずれも史上最多である。3つのグランドスラムで5回以上優勝している唯一の選手でもある。また1973年に現行ランキング制度が始まって以来、世界ランク1位通算在位302週は最長記録である。
選手寿命
フェデラーは2003年ウィンブルドンでグランドスラム初優勝をした。それから14年後のウィンブルドンで優勝している。初優勝から最後の優勝までの期間を比較すると、ナダルは12年、ジョコビッチは8年、ピート・サンプラスは12年、ロッド・レーバーは9年である。フェデラーは、2012年ウィンブルドンが最後のグランドスラム優勝になると見られていた。しかし2017年に復活した。テニスを改善し、肉体をリフレッシュした。結果はご存知の通りだ。
ライバル
グランドスラム優勝回数が最多であるだけではない。フェデラーは最多優勝を男子テニス最強時代に成し遂げている。長いキャリアの間には、何人かのライバルが存在した。キャリア初期には、レイトン・ヒューイットとアンディ・ロディックがいた。現在は、最強のライバルであるナダル、ジョコビッチ、マレーがいる。特にナダルとジョコビッチが、史上最高選手の一人であることは疑いようがない。彼ら2人でグランドスラム優勝を27回達成している。フェデラーがグランドスラム決勝で敗れた10試合のうち9試合は、彼ら2人との対戦である。ライバルが少ない時代であれば、もっと優勝した可能性がある。
プレースタイル
フェデラーが支持を受ける最大の理由は、勇敢なプレースタイルだろう。細かい違いはあるが、ナダル、ジョコビッチ、マレーは皆、抜群の守備力を誇り、ベースラインからのショットを得意にしている。それに対して、フェデラーは常に攻撃を仕掛ける。ナダル登場後、フェデラーはネットだけでなく、ベースラインからのポイントも求められた。ウィンブルドン8回目の優勝が、天才的なボールタッチと豊かな創造性を証明している。フェデラーのエレガントなプレーは、世界中のファンを魅了している。フェデラーがアウェーになるコートは、地球上にはほぼ存在しない。
人柄
チャンピオンは皆、コート上での才能を持ち合わせている。だが全員が、フェデラーのような威厳と品格を備えているわけではない。35歳のフェデラーは、男女を問わず、ツアーに参加する選手から絶大な支持を得ている。ルールに関することだろうが、さらに繊細なことだろうが、フェデラーはテニスをより良くすることを考えている。彼の意見は、過去現在を通じて、誰よりも尊重されている。ファン投票により14年連続で最も人気がある選手にも選ばれている。試合の勝ち負けにかかわらず、フェデラーは別格だ。
なぜフェデラーが最も偉大なテニス選手なのだろうか?
記録
フェデラーはグランドスラムで通算19回優勝している。男子テニス史上最多である。ラファエル・ナダルより4回、ピート・サンプラスより5回、ロイ・エマーソンとノバク・ジョコビッチより7回多く優勝している。グランドスラム決勝29回、準決勝42回、準々決勝50回進出は、いずれも史上最多である。3つのグランドスラムで5回以上優勝している唯一の選手でもある。また1973年に現行ランキング制度が始まって以来、世界ランク1位通算在位302週は最長記録である。
選手寿命
フェデラーは2003年ウィンブルドンでグランドスラム初優勝をした。それから14年後のウィンブルドンで優勝している。初優勝から最後の優勝までの期間を比較すると、ナダルは12年、ジョコビッチは8年、ピート・サンプラスは12年、ロッド・レーバーは9年である。フェデラーは、2012年ウィンブルドンが最後のグランドスラム優勝になると見られていた。しかし2017年に復活した。テニスを改善し、肉体をリフレッシュした。結果はご存知の通りだ。
ライバル
グランドスラム優勝回数が最多であるだけではない。フェデラーは最多優勝を男子テニス最強時代に成し遂げている。長いキャリアの間には、何人かのライバルが存在した。キャリア初期には、レイトン・ヒューイットとアンディ・ロディックがいた。現在は、最強のライバルであるナダル、ジョコビッチ、マレーがいる。特にナダルとジョコビッチが、史上最高選手の一人であることは疑いようがない。彼ら2人でグランドスラム優勝を27回達成している。フェデラーがグランドスラム決勝で敗れた10試合のうち9試合は、彼ら2人との対戦である。ライバルが少ない時代であれば、もっと優勝した可能性がある。
プレースタイル
フェデラーが支持を受ける最大の理由は、勇敢なプレースタイルだろう。細かい違いはあるが、ナダル、ジョコビッチ、マレーは皆、抜群の守備力を誇り、ベースラインからのショットを得意にしている。それに対して、フェデラーは常に攻撃を仕掛ける。ナダル登場後、フェデラーはネットだけでなく、ベースラインからのポイントも求められた。ウィンブルドン8回目の優勝が、天才的なボールタッチと豊かな創造性を証明している。フェデラーのエレガントなプレーは、世界中のファンを魅了している。フェデラーがアウェーになるコートは、地球上にはほぼ存在しない。
人柄
チャンピオンは皆、コート上での才能を持ち合わせている。だが全員が、フェデラーのような威厳と品格を備えているわけではない。35歳のフェデラーは、男女を問わず、ツアーに参加する選手から絶大な支持を得ている。ルールに関することだろうが、さらに繊細なことだろうが、フェデラーはテニスをより良くすることを考えている。彼の意見は、過去現在を通じて、誰よりも尊重されている。ファン投票により14年連続で最も人気がある選手にも選ばれている。試合の勝ち負けにかかわらず、フェデラーは別格だ。
(Translated by tennisshiro)
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5.関連動画
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Roger Federer Wimbledon 2017 final winner's interview
(動画:Wimbledon.com)
フェデラー選手の優勝スピーチです。
チリッチ選手への激励から始まり、長期休養からの復帰、8回目の優勝、
ウィンブルドン・センターコートへの思い、家族・チームへの感謝が述べられます。
家族の話題に移ったとき、カメラを意識したお姉ちゃんが弟を注意する姿が微笑ましいです。
フェデラー選手が超一流である理由がわかるスピーチです。
チリッチ選手への激励から始まり、長期休養からの復帰、8回目の優勝、
ウィンブルドン・センターコートへの思い、家族・チームへの感謝が述べられます。
家族の話題に移ったとき、カメラを意識したお姉ちゃんが弟を注意する姿が微笑ましいです。
フェデラー選手が超一流である理由がわかるスピーチです。
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6.その他のニュース
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【Champion Federer revels in historic eighth Wimbledon title】
【Hingis call worthwhile for Murray en route to second Wimbledon mixed doubles crown】
【Whiley defies wrist fracture to take fourth successive Wimbledon crown】
【Hingis and Murray take mixed doubles title】
【Plenty of champagne but not much fizz at Wimbledon】
【Federer finally reaches his 'special number' - and he's still improving】
【Cilic says foot blister caused meltdown in final】
【Murray and Hingis win mixed doubles crown】
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7.編集後記
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フェデラー選手の魅力について考察している記事を取り上げました。
5つの視点から考察していますが、私が最も魅力を感じるのは「プレースタイル」です。
(もちろん「人柄」にも魅力を感じますが、敢えて一つに絞るならです)
フェデラー選手自身も言っていましたが、グラスコートの試合はよくサッカーのPK戦のようになることがあります。
特にビッグサーバー同士の試合だと、サーブが決まるかどうか、サーブを止めるかどうかだけ、のような試合になることもあります。そのような試合は、ポイントは僅差だけど、はっきり言って面白くありません。サーブ以外の技術が感じられないからです。
そんな大味になりがちなグラスコートの試合でも「ハズレ」がないのがフェデラー選手です。理由は簡単です。フェデラー選手の場合、サーブだけではないからです。ストロークのテンポが速いし、技術が異次元に高いからです。
頭で考えているヒマもなく、目で見て直感的にすごいプレーを連発します。「今、何やった?」と考えているうちに、次のプレーになり、技術的に細かいことはよく理解できないけど、ポイントが決まっていることがよくあります。
理屈ではなく、直感で面白さを感じることができ、見ているだけで楽しいプレーをするのがフェデラー選手であり、そこが一番の魅力だと思っています。
そんな「芝の皇帝」が念願のウィンブルドン優勝を5年ぶりに成し遂げました。クレーコートシーズンをスキップして照準を合わせただけに、フェデラー選手も嬉しかったと思います。
フェデラー選手の速いプレーが活きるのはグラスコートだけではありません。今年前半戦のようにハードコートでも見せてくれるはずです。ウィンブルドンは終わりましたが、これからのシーズン後半戦も非常に楽しみです。
5つの視点から考察していますが、私が最も魅力を感じるのは「プレースタイル」です。
(もちろん「人柄」にも魅力を感じますが、敢えて一つに絞るならです)
フェデラー選手自身も言っていましたが、グラスコートの試合はよくサッカーのPK戦のようになることがあります。
特にビッグサーバー同士の試合だと、サーブが決まるかどうか、サーブを止めるかどうかだけ、のような試合になることもあります。そのような試合は、ポイントは僅差だけど、はっきり言って面白くありません。サーブ以外の技術が感じられないからです。
そんな大味になりがちなグラスコートの試合でも「ハズレ」がないのがフェデラー選手です。理由は簡単です。フェデラー選手の場合、サーブだけではないからです。ストロークのテンポが速いし、技術が異次元に高いからです。
頭で考えているヒマもなく、目で見て直感的にすごいプレーを連発します。「今、何やった?」と考えているうちに、次のプレーになり、技術的に細かいことはよく理解できないけど、ポイントが決まっていることがよくあります。
理屈ではなく、直感で面白さを感じることができ、見ているだけで楽しいプレーをするのがフェデラー選手であり、そこが一番の魅力だと思っています。
そんな「芝の皇帝」が念願のウィンブルドン優勝を5年ぶりに成し遂げました。クレーコートシーズンをスキップして照準を合わせただけに、フェデラー選手も嬉しかったと思います。
フェデラー選手の速いプレーが活きるのはグラスコートだけではありません。今年前半戦のようにハードコートでも見せてくれるはずです。ウィンブルドンは終わりましたが、これからのシーズン後半戦も非常に楽しみです。
(了)
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