今日のキーワード「one to watch」(注目選手) - 「アザレンカ、逆転で復帰戦勝利」 | テニス | マヨルカ・オープン

こんにちは。tennisshiroです。

現在行われている男女4大会すべてで2回戦に突入し、ベスト8を掛けた戦いが繰り広げられています。

マヨルカ・オープンでは、アザレンカ選手が産休後初めてツアー大会に出場しています。
復帰後初勝利しましたが、日本のテニスファンには少し後味が良くなかったかもしれません。
尾崎選手が惜敗したということもありますが、日没中断のタイミングが良くなかったと個人的に思っています。


今日はその試合に関するニュースを取り上げます。

(画像:FanRag Sports)

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1.今日のキーワード
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【one to watch    注目選手】

今日のキーワードは「one to watch」です。
「one」は不特定の「人」や「もの」を指す不定代名詞です。
また不定詞(to do)は形容詞的用法(...するための、...するべき)で使われています。
ですので「one to watch」は、「見るべき人」や「見るべきもの」になります。
テニスツアーにおける「one to watch」(見るべき人)ですので、「注目選手」という意味になります。

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2.ボキャブラリー
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・Victoria Azarenka : ビクトリア・アザレンカ。ベラルーシ国籍。27歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝20回。現在ランキングなし (最高1位)。
・Risa Ozaki : 尾崎里紗。日本国籍。23歳。右利き、両手バックハンド。ツアー優勝なし。現在74位 (最高70位)。
・rally : (体力などを)取り戻す、盛り返す。
・resumption : 再開。回復という意味もある。
・pull off : もぎ取る、つかみ取る。
・renaissance : 復興、再生。
・elusive : 理解しがたい、言葉では表現できない。
・Sunshine Double : サンシャイン・ダブル。BNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンを連続で優勝すること。
・Serena Williams : セレナ・ウィリアムズ。アメリカ国籍。35歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝23回、ツアー優勝72回。現在4位 (最高1位)。
・Angelique Kerber : アンゲリク・ケルバー。ドイツ国籍。29歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝2回、ツアー優勝10回。現在1位 (最高1位)。
・Bank of the West Classic : バンク・オブ・ウェスト・クラシック。WTAプレミアの大会。ハードコート。開催地はアメリカ・スタンフォード。
・penultimate : 最後から2番目の。
・ensuing : 次の、続いて起こる。

上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。

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3.原文
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【Azarenka rallies for thrilling victory in first win over Ozaki】

Former World No.1 Victoria Azarenka was a game from defeat in her first match since the 2016 French Open before darkness halted play. Upon resumption, the Belarusian saved three match points to pull off thrilling comeback win over Risa Ozaki, 6-3, 4-6, 7-6(7).

“It was definitely complicated, having to stop and come back for a short amount of time,” Azarenka said after the match. “But it was really intense because it was the end of a third set. I had a break, but the intensity of the match was at a high level right away.”

Azarenka was in the midst of a career renaissance last year, winning the elusive Indian Wells-Miami Sunshine Double, earning wins over Serena Williams and Angelique Kerber along the way.

Sitting out the remainder of the season to give birth to baby Leo, the two-time Australian Open champion moved her planned comeback ahead of schedule after initially planning a return at the Bank of the West Classic in Stanford.

Starting the match on Tuesday night against Ozaki, it was as if she'd never left, racing through the first four games and ultimately taking the opening set with ease.

“I think I started the match really well, but my intensity dropped a lot and it got me into trouble. I let her play more, and she’s such a fighter who brings so many balls back. That’s always tricky when you’re playing your first match in a while. That’s something I had to adapt to.”

Ozaki made a career breakthrough in Miami, reaching the fourth round as a qualifier, and began to show why she's one to watch as the match continued, playing flawless defense and drawing errors from an occasionally rusty Azarenka.

“I don’t think I gave myself enough opportunities to play better in the second set. I started getting down on myself for making mistakes. That cost me the set and in the third, I felt unlucky at the beginning. There were a lot of ups and downs, good shots and then easy mistakes. That’s something to expect after a long break, but definitely something I need to work on.”

Leading by a double break in the deciding set, Ozaki saw her lead narrow but she nonetheless got within a game of the win when darkness fell.

Serving for the match to start play on Wednesday, the 23-year-old lost serve only to win seven straight points to earn three match points in the penultimate game.

“I just had to play the way I started the match. I was watching the ball too much, and not hitting it, making a lot of easy mistakes where I wasn’t finishing my shots. I had to focus on that, and step up my mentality; it was good in the beginning but dropped in the second set. I have to maintain the same intensity regardless of how the game is going.”

Azarenka cleaned up her game to save all three and roar back from a 3-5 deficit in the ensuing tiebreak to clinch victory after two hours and 44 minutes on court (with a night's rest in between).

“I started today breaking back, so I was in a good momentum. I felt like the first two points on my serve cost me and gave her an opportunity to step up. I’m still trying to find my range but mentally, I was there for every point. That and the experience helped me through, even at 40-0 down, I was trying to find my way out of it.”

In all, Azarenka displayed her trademark aggression throughout, hitting 30 winners to 41 unforced errors, and converted seven of 11 break point opportunities.

“I definitely felt better on the tennis court, especially playing-wise. I wouldn’t say I had the best preparation coming to this tournament, but mentally, it’s better to go through this kind of a match.”



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4.日本語訳
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【アザレンカ、体力回復して復帰戦勝利】

元世界1位のビクトリア・アザレンカが、日没中断前の劣勢から勝利した。2016年全仏オープン以来、初めての試合だった。試合再開後、アザレンカは3本のマッチポイントをしのぎ、6-3、4-6、7-6で尾崎里紗から勝利を奪い取った。スリルに満ちた復帰戦の勝利だった。

「複雑な試合だったのは明らかだ。試合を一旦中断して、短い時間だけコートに戻って来る必要があった。第3セットの最後だったので、本当に緊張感が高かった。ブレークに成功した後も、すぐに試合の緊張感は高くなった」と試合後にアザレンカは語っている。

昨シーズン、アザレンカは復活の兆しを見せていた。セレナ・ウィリアムズやアンゲリク・ケルバーを破って、インディアンウェルズとマイアミで優勝し、サンシャイン・ダブルを達成した。

しかし、産休のためにシーズン途中で離脱した。当初の予定では、スタンフォードで開催されるバンク・オブ・ウェスト・クラシックで復帰を計画していた。だが、それを前倒ししていた。

火曜日夜、試合が始まると、彼女はツアーを離れていなかったようなプレーを見せた。最初の4ゲームを取り、さらに第1セットを簡単に取った。

「試合には本当に上手く入れたと思う。でも、私の集中力が落ちて、上手く行かなくなった。彼女をもっと動かそうとした。でも、彼女はとてもタフで何本もボールを返して来た。間が空くと、最初の試合はいつでも難しい。私はそれに適応する必要があった」(アザレンカ)

尾崎は今年のマイアミで、予選から本戦4回戦まで勝ち上がり、ブレークスルーを果たしている。試合が進むにつれて、彼女が注目選手である理由を見せ始めた。完璧なディフェンスをして、腕が鈍ったアザレンカからミスを引き出した。

「第2セット、良いプレーができたとは思わない。集中力が落ち、ミスが出始めた。第2セットを取られ、第3セット初めは気持ちを引きずっていた。アップダウンが激しく、良いショットの後、簡単なミスをしていた。長い休養の後には起こり得る。取り組む必要のある課題であることは確かだ」(アザレンカ)

尾崎はファイナルセットを2ブレークアップでリードしていたが、1ブレークアップまで追い上げられた。それでも中断時は、勝利まであと1ゲームに迫っていた。

水曜日の再開後、尾崎はサービング・フォー・マッチでブレークを許した。だが、そこから7ポイント連取し、第12ゲームでトリプルのマッチポイントを握った。

「第1セットのようにプレーをする必要があった。ボールを見過ぎて、しっかり打てず、簡単なミスを多くしていた。ラケットを振り抜けていなかった。ラケットを振り抜くことに集中し、気持ちを上げる必要があった。第1セットは良かったけど、第2セットは気持ちが落ちた。試合の状況にかかわらず、同じ集中力を持続する必要があった」(アザレンカ)

アザレンカは試合序盤のプレーを取り戻し、トリプルのブレークポイントをセーブした。続くタイブレークでは3-5から巻き返し、2時間44分の試合を制した。

「今日はブレークバックでスタートして、勢いが出た。でも、自分のサーブで最初2ポイントが悪くて、彼女に巻き返すチャンスを与えてしまった。自分のプレーレベルをまだ探している。でも気持ちの面では、すべてのポイントでかつてのレベルにいられた。その気持ちと経験のおかげで、0-40の状況も切り抜けられた。何とかピンチを抜け出す方法を見つけようとした」(アザレンカ)

試合を通じて、アザレンカは得意な攻撃を貫き、30本のウィナー、41本のアンフォースト・エラーを記録し、11回中7回ブレークに成功している。

「コートに立って感覚が良くなっている。特にプレーの感覚が良くなっている。この大会に出場するに当たり、万全の準備ができたとは言えない。でも、このような試合を乗り越えられたのは気分が良い」(アザレンカ)


(Translated by tennisshiro)

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5.関連動画
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Mallorca shot of the day: Victoria Azarenka comes out on top in an epic rally



(動画:WTA Tour, Inc.)

マヨルカ・オープン3日目のベストショットに選ばれたアザレンカ選手のクロスカウンター。
アザレンカ選手のバックの深いクロスをスライスでしのいだ尾崎選手。
さらにアザレンカ選手のフォアのクロスで逆を突かれますが、何とか拾ってフォアのワイドにカウンター。
しかしアザレンカ選手はそのボールに追い付き、フォアの強打を決めています。
(中断前は、この展開でアザレンカ選手のミスを誘っていました)

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6.その他のニュース
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7.編集後記
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この試合を見ていましたが、第2セット以降は間違いなく尾崎選手のペースでした。

尾崎選手の持ち味であるディフェンス力で長いラリーに持ち込んでいたし、それを嫌がって無理に仕掛けて来るアザレンカ選手のミスを誘うこともできていました。アザレンカ選手の体力と集中力が落ちているのは明らかで、3セットのロングマッチになった時点で勝てると、私は思いました。

その予想通り、第3セットでは尾崎選手が2ブレークアップのリードを奪い、1ブレーク許したもののリードを保ち、サービング・フォー・マッチを迎えていました。

そのタイミングの中断はあり得ないです。映像で見る限り、まだ明るく、十分プレーできるように見えました。あと1ゲームの状況ですし、デュースになってもつれたとしても、通常10分もかかりません。その1ゲームをやらせない審判の思考回路が理解できませんでした。

仮に再開後と同じように第10ゲームをブレークされ、タイスコアになった後なら、試合が長引く可能性もあるので中断も仕方ないと思います。そのタイミングなら妥当な判断だと納得できました。

最近、WTAだけでなくATPの審判を見ていて感じるのが、ランク上位者およびメジャータイトルホルダーへの有利な判定です。あからさまではないのですが、重要な場面になると、その傾向が垣間見えます。(今年のモンテカルロ準決勝、ナダルvsゴファンのジャッジがその最たる例)

誰もが知っているスター選手がいてこそ、興行的側面が成立するのはわかります。でもスター選手の後を継ぐのは若手選手です。また若手ではなくても、テニス選手は生活を賭けて試合をしています。

1球で試合は変わるし、1試合でテニス選手の人生は変わります。審判はそのことを重々わかっているはずです。
審判の恣意的な判断で試合を壊すのはやめて欲しい、そう改めて感じた試合でした。



(了)


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