今日のキーワード「jaw to the floor」(驚愕して) - 「ナダル、「デシマ」達成」 | テニス | 全仏オープン
こんにちは。tennisshiroです。
今年の全仏オープンは、ナダル選手の10度目の優勝、「デシマ」達成で幕を閉じました。
決勝戦の相手ワウリンカ選手は、フォア、バックともに今大会好調。準決勝ではマレー選手のディフェンスを強打で打ち破りました。ナダル選手はそのワウリンカ選手に全く付け入るスキを与えませんでした。セットはもちろんブレークを1回も許さない完勝でした。
ワウリンカ選手は打開策が見い出せず、ベンチに戻るとき、ボールにかじり付く場面もありました。意図はよくわかりませんが、フラストレーションがたまっていたことは間違いありません。好調なときに見せるこめかみを人差し指で指すポーズも、最後まで見ることができませんでした。
圧倒的な強さで「デシマ」を達成したナダル選手のニュースを、今日は取り上げます。
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1.今日のキーワード
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【jaw to the floor 驚愕して】
今日のキーワードは「jaw to the floor」です。
直訳すると「あごが床に(落ちる)」です。そのくらい驚いている状態を表します。
ですので「jaw to the floor」は、「驚愕して」、「唖然として」という意味になります。
「jaw drops to the floor」、「jaw falls to the floor」、「jaw hits the floor」などの表現もあり、
いずれも「驚愕する」という意味になります。
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ですので「jaw to the floor」は、「驚愕して」、「唖然として」という意味になります。
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いずれも「驚愕する」という意味になります。
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2.ボキャブラリー
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・Rafael Nadal : ラファエル・ナダル。スペイン国籍。31歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝15回、マスターズ優勝30回、ツアー優勝73回。現在2位 (最高1位)。
・La Decima : スペイン語で「10回目」の意味。
・Roland Garros : ローラン・ギャロス。全仏オープンの会場。しばしば全仏オープンそのものを指す。
・Stan Wawrinka : スタン・ワウリンカ。スイス国籍。32歳。右利き、片手バックハンド。グランドスラム優勝3回、マスターズ優勝1回、ツアー優勝16回。現在3位 (最高3位)。
・terre battue : フランス語で「クレーコート」の意味。
・Roger Federer : ロジャー・フェデラー。スイス国籍。35歳。右利き、片手バックハンド。グランドスラム優勝18回、マスターズ優勝26回、ツアー優勝91回。現在5位 (最高1位)。
・terre battue : フランス語で「クレーコート」の意味。
・Roger Federer : ロジャー・フェデラー。スイス国籍。35歳。右利き、片手バックハンド。グランドスラム優勝18回、マスターズ優勝26回、ツアー優勝91回。現在5位 (最高1位)。
・Emirates ATP Rankings : ATPランキング。テニスの世界ランキング。エミレーツ航空が冠スポンサー。
・Rod Laver : ロッド・レーバー。現役時代、グランドスラム優勝11回、年間グランドスラム2回の成績を残す。全豪オープンの会場であるメルボルン・パークのセンターコートにその名が冠されている伝説的な人物。
・Ken Rosewall : ケン・ローズウォール。現役時代、グランドスラム優勝8回の成績を残す。1972年全豪オープンを37歳で制し、グランドスラム最年長優勝記録を持つ。
・fortnight : 2週間。
・stave off : 食い止める、しのぐ。
・wear on : (時間が)過ぎる、経過する。
・soar: 高く舞い上がる、跳ね上がる。
・aplomb : 冷静、落ち着き、自信。
・consolidated : 強固にした、固められた。
・Roy Emerson : ロイ・エマーソン。現役時代、グランドスラム優勝12回の成績を残す。2000年にピート・サンプラスに抜かれるまで、33年間グランドスラム最多優勝記録を持っていた。
・Gustavo Kuerten : グスタボ・クエルテン。現役時代、グランドスラム優勝3回、ツアー優勝20回の成績を残す。最高ランキング1位。
・Nicole Kidman : ニコール・キッドマン。オーストラリアの女優・映画プロデューサー。
・King Juan Carlos : ファン・カルロス1世。スペイン元国王。
・tramline : (ダブルス用の)サイドライン。
・commence : 開始する、始まる。
・poised : 落ち着いた、準備ができた。
・aplomb : 冷静、落ち着き、自信。
・consolidated : 強固にした、固められた。
・Roy Emerson : ロイ・エマーソン。現役時代、グランドスラム優勝12回の成績を残す。2000年にピート・サンプラスに抜かれるまで、33年間グランドスラム最多優勝記録を持っていた。
・Gustavo Kuerten : グスタボ・クエルテン。現役時代、グランドスラム優勝3回、ツアー優勝20回の成績を残す。最高ランキング1位。
・Nicole Kidman : ニコール・キッドマン。オーストラリアの女優・映画プロデューサー。
・King Juan Carlos : ファン・カルロス1世。スペイン元国王。
・tramline : (ダブルス用の)サイドライン。
・commence : 開始する、始まる。
・poised : 落ち着いた、準備ができた。
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。
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3.原文
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【Rafa Secures 'La Decima': How The Roland Garros Final Was Won】
Rafael Nadal confirmed his date with destiny on Sunday at Roland Garros, defeating Stan Wawrinka 6-2, 6-3, 6-1 for a historic 10th title. The Spaniard is the first player to lift a decade of trophies at a single Grand Slam event.
Nadal not only secured 'La Decima' on the terre battue, but also moved into solo second on the all-time major titles list with No. 15, behind only Roger Federer's 18 victories. He ascends to World No. 2 in the Emirates ATP Rankings on Monday as well, moving into the Top 2 for the first time since 2014. Wawrinka was vying for his second Roland Garros title, having prevailed in 2015.
This was the first Roland Garros final between two players aged 30 & over since 1969, when 30-year-old Rod Laver defeated 34-year-old Ken Rosewall.
FIRST SET - Nadal 6-2
Having met on 18 previous occasions, Wawrinka is well aware of the formula needed to dethrone Nadal. His fearsome backhand will be put to the test against Nadal's penetrating forehand, as the Swiss looks to break down the Spaniard's preferred wing and take control of the court position battle.
Nadal has been dominant on serve throughout the fortnight, conceding just six breaks through six rounds. The trend would continue as proceedings got underway on a steamy Sunday afternoon at Stade Roland Garros. He would deny the first break point of the match at 1-1 and sent an early message to Wawrinka, earning four break chances of his own in the next game. The Swiss would hold after nine minutes, but could not stave off the Spaniard for long.
Painting the lines with varying angles and depth, Nadal snatched the first break of the match for 4-2, driving Wawrinka off the court with a wide forehand and forcing a netted backhand. The 32 year old would continue to leak errors off the ground as the set wore on and Nadal would break again to claim the opener 6-2 after 43 minutes.SECOND SET - Nadal 6-3
The winner of the first set has won all 18 meetings between the Spaniard and the Swiss, and Nadal had designs on continuing the trend on Sunday. Refusing to concede an inch from the baseline, his forehand soared off the clay with aplomb and Wawrinka had no answer. Nadal strung together nine straight points to break to love and consolidated as the second set got underway.
The nine-time champion had been on court for five hours less than the 2015 winner during the fortnight and the disparity began to show as the match wore on. A fresher and more agile Nadal covered every corner of the court and refused to allow Wawrinka to discover his rhythm with consistent aggression.
With legends Roy Emerson and Gustavo Kuerten, as well as actress Nicole Kidman and King Juan Carlos of Spain in attendance, Nadal claimed the shot of the match with Wawrinka serving down 4-1. The Swiss flew outside the tramline to laser a flat cross-court backhand. Few would have a chance to get a racquet on the ball, but Nadal did that and more, responding with a whipping forehand winner down the line that brought the crowd to their feet and jaws to the floor.
Nadal would surge to a two-set lead, claiming the second 6-3 in 44 minutes.THIRD SET - Nadal 6-1
A strong serving performance was critical for Wawrinka. In the final in Melbourne in 2014, he won 87 per cent of first serve points, while last year in their most recent meeting in Monte-Carlo, the script was flipped. The same was true on Sunday in Paris. Nadal claimed more than half of Wawrinka's service points through the first two sets and stayed in control as the third commenced under cloudy skies.
The Spaniard reeled off eight of the first nine points, breaking to open the set. Wawrinka did not play poorly, but Nadal was on another level. In 17 of their 18 previous encounters, the match finished in straight sets and he was poised to slam the door on Wawrinka in swift fashion.
Nadal escaped from a 0/30 deficit while serving up 2-1, providing the final burst of momentum to throw him across the finish line. Another break gave him a 4-1 lead and he would confirm his date with destiny after two hours and five minutes, as Wawrinka netted a backhand on his second match point. Nadal fired 27 winners, including four aces, while converting six of 13 break points in total.(引用元 ATP Tour, Inc.:
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4.日本語訳
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【ナダル、「デシマ」達成:全仏オープン決勝、勝利までの道のり】
日曜日の全仏オープン決勝、ラファエル・ナダルは運命の日を勝ち取った。スタン・ワウリンカを6-2、6-3、6-1で破り、歴史的な10回目の優勝を飾った。ナダルは、一つのグランドスラム大会で10回の優勝を飾った初めての選手となった。
ナダルはクレーコートで「デシマ」を達成しただけでなく、15回目のグランドスラム優勝を記録し、歴代グランドスラム優勝回数で単独2位になった。最多優勝回数はロジャー・フェデラーの18回である。月曜日に発表されるATPランキングでも、ナダルは2位に浮上する。トップ2に入るのは2014年以来となる。ワウリンカは2015年に全仏オープンを制し、2回目の優勝を狙っていた。
30歳以上の選手が全仏オープン決勝で対戦したのは、1969年以来のことだった。その年、30歳のロッド・レーバーと34歳のケン・ローズウォールが対戦している。
第1セット - ナダル 6-2
過去18回の対戦から、ワウリンカはナダルを倒すのに必要な戦略を熟知していた。ワウリンカの強力なバックハンドは、ナダルの鋭いフォアハンドに脅威を与えることが予想された。彼はナダルの得意なフォアハンドを崩し、コート上のポジション争いで優位に立つつもりだった。
今大会の2週間を通じて、ナダルはサーブで主導権を握っていた。6試合戦って、たった6回しかブレークを許していなかった。暑気を帯びた日曜日の午後、決勝の試合が始まった後も、その流れは続いた。ナダルはゲームカウント1-1で迎えた最初のブレークポイントをセーブし、試合の早い段階でワウリンカにプレッシャーを掛けた。彼はその次のゲームで4回ブレークポイントを握っている。ワウリンカは9分掛けてサービスをキープしたが、これ以上ナダルを食い止めることができなかった。
ナダルはショットの角度と深さを変えながら、ラインぎりぎりのショットを打って、この試合初めてブレークに成功し、ゲームカウントを4-2とした。ワウリンカをフォア側のコート外に押し出し、バックハンドがネットに掛かるのを誘った。セットが進むにつれてワウリンカはミスを増やし、ナダルが2度目のブレークに成功して、ゲームカウント6-2、43分で第1セットを取った。
第2セット - ナダル 6-3
ナダルとワウリンカの18回の対戦すべてで、第1セットを取った方が勝っている。ナダルはこの試合でもその流れに乗るつもりだった。彼はベースラインから一歩も下がらず、フォアハンドは常に高く跳ね上がるので、ワウリンカはそれに対応することができなかった。ナダルは、第2セット開始から9ポイント連続で奪い、ラブゲームでブレークして、リードを保った。
この大会期間中、ナダルはワウリンカより試合時間が5時間短かった。試合が進むにつれて、その差が出始めた。体力消耗が少なく、素早い動きを見せるナダルは、コート全体をカバーした。それによりワウリンカが攻撃を続け、リズムを取り戻すのを許さなかった。
レジェンドのロイ・エマーソンやグスタボ・クエルテン、女優のニコール・キッドマン、ファン・カルロス元スペイン国王らが観戦する中、ゲームカウント4-1、ワウリンカのサービスゲームで、ナダルはこの試合のベストショットを決めた。ワウリンカはサイドライン外側から、フラット系のバックハンドクロスを鋭く打ち込んだ。ラケットにボールを当てるのさえ難しい状況だった。しかしナダルはボールを当てただけでなく、ダウンザラインにフォアハンドのウィナーを決めた。その瞬間、観衆は立ち上がり、驚愕した。
ナダルはゲームカウント6-3、44分で第2セットを取り、2セットアップにリードを広げた。
第3セット - ナダル 6-1
強力なサービスを入れることが、ワウリンカの生命線だった。2014年の全豪オープン決勝では、ファーストサーブのポインツウォンで87%を記録した。しかし、直近の対戦である昨年のモンテカルロでは、ファーストサーブのポインツウォンを上げることができなかった。全仏オープン決勝でも同じことが起きた。最初の2セット、ナダルはワウリンカのサービスで半分以上のポイントを奪った。曇り空の下、第3セットが始まってからも、ワウリンカのサービスゲームをコントロールし続けた。
ナダルは最初の9ポイント中8ポイントを取り、第1ゲームをブレークした。ワウリンカのプレーが悪いのではなく、ナダルが別次元のプレーをしていた。過去18試合中17試合が、ストレートで決着している。ナダルは手際よくワウリンカを封じ込めた。
ナダルは、ゲームカウント2-1で迎えた自分のサービスゲームで、0-30からキープした。試合を終わらせるために最後の力を振り絞った。2度目のブレークに成功し、ゲームカウント4-1とリードした。2度目のマッチポイント、ワウリンカのバックハンドがネットに掛かると、2時間5分の試合の末、ナダルは自分の運命の日を勝ち取った。ナダルは、4本のサービスエースを含む27本のウィナーを決め、13回のブレークポイントで6回ブレークに成功している。
(Translated by tennisshiro)
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5.関連動画
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La Decima - Rafael Nadal at Roland-Garros from 2005 to 2017
(動画:Roland Garros)
全仏オープン表彰セレモニーでも流れた「デシマ」の軌跡をたどる動画。
2005年の初優勝、それに続く4連覇、2010年からの5連覇、そして今年の「デシマ」達成。
「デシマ」に至る勝利の瞬間がすべて収められています。
優勝トロフィーを大事そうに抱きかかえるナダル選手の姿が印象的です。
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6.その他のニュース
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7.編集後記
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今年のクレーコートシーズンはナダル選手に始まり、ナダル選手で終わったと感じています。本当に強かった。
モンテカルロ、バルセロナ、マドリードと勝ち続けたときから、誰も止められない勢いでした。ローマでティエム選手に敗れたものの、結局負けたのはこの1回だけ。勢いは止まらず、全仏オープンも失セット0、ティエム選手にもきちんとリベンジしたし、完全優勝と言ってもいいのではないでしょうか?
それにしても、ナダル選手がここまで戻って来るとは想像していませんでした。ケガもありましたが、何より感じていたのが、ナダル選手が現代的な速いテニスに対応できていないのではないか、という疑念でした。
全仏5連覇を達成する直前の2014年マドリード・オープン決勝で、錦織選手と対戦しています。そのときのナダル選手は、錦織選手の速い展開の攻撃に全く付いて行けませんでした。第2セット途中まで6-2、4-2と圧倒され、コテンパンにやられています。結局、第3セット途中で錦織選手の棄権により勝利しましたが、試合後会見では憮然とした表情で終始しました。
それから2015年の不振、2016年の休養を経て、今年の初めからツアーに復帰しました。それでも、ケガは良くなったとしても、速い展開のテニスに対応できない「構えて打つ」のテニスを続ける限りは厳しいな・・・と思っていたら、この結果です。
復帰後のナダル選手のテニスは明らかに進化しています。ベースラインからどんどん打って来る選手に対しては、最初は少しポジションを下げ、構える時間を作ってロングレンジのボールを返して行きます。しかも、今まで以上に重い回転を掛けたボールをベースラインぎりぎりの深い位置に返して、ライジングでボールを捉えるのを困難にしています。相手のポジションを徐々に押し下げ、速い攻撃が来なくなったら、今度は自分のポジションを上げ、攻撃に転じています。復帰前と比べて、攻撃的なプレーが増えています。
去年の休養期間中に練習に練習を重ねた、と前の記事でも語っていました。速い展開のテニスに対応するために、ロングレンジのトップスピンやネットダッシュの練習を繰り返して来たんでしょうね。そして攻撃的なナダルになって帰って来たんですね。
https://ardthect.blogspot.jp/2017/06/nadal-just-1-step-away-from-la-decima.html
これからグラスコートシーズンに入り、フェデラー選手も帰って来ます。
今シーズンの注目は、誰がこの2人を止めるか、「Stop Roger!」と「Stop Rafa!」になりそうですね。

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