今日のキーワード「reap the benefit」(成果を得る) - 「ナダル、「デシマ」まであと1勝」 | テニス | 全仏オープン

こんにちは。tennisshiroです。
 
全仏オープン13日目、男子シングルス準決勝の2試合が行われました。

1試合目のマレーvsワウリンカは、4時間半フルセットの死闘でした。ワウリンカ選手の強烈なストロークとマレー選手の決死のディフェンス。両者が持ち味を存分に発揮して、非常に見応えのある試合になりました。

セットカウント1-2で迎えた第4セットのタイブレーク。失えば敗北の場面でも攻撃的な姿勢を貫いたワウリンカ選手。タイブレークを取り切ると、第5セットは体力と集中力の落ちたマレー選手を圧倒し、見事に勝利しました。

ウィナーの数87対36、アンフォースト・エラーの数77対36。ミスを恐れず、とにかく攻めるワウリンカ選手。鉄壁の守りで粘り強く相手のミスを引き出すマレー選手。この数字を見ただけでどういう試合だったかが、ひしひしと伝わってきます。

決勝戦はまだ終わっていませんが、現時点で今大会のベスト・ゲームです。
 
2試合目のナダルvsティエムは、ナダル選手の貫禄勝ちに終わりました。

前哨戦のローマ準々決勝で、ナダル選手のクレーコートでの連勝を止めたティエム選手。ローマではベースラインから下がらず、早めにボールを返し、ナダル選手から構える時間を奪ったのですが、今日の試合ではそれができませんでした。

ポジションを下げて、まともに構えて打ち合ったらナダル選手に勝てる人はいません。にもかかわらず、ローマ以前のバルセロナ決勝やマドリード決勝(いずれもティエム選手の負け)の戦い方をしてしまいました。ティエム選手の若さが出た試合でした。

全仏オープン10回目の優勝まであと1勝に迫ったナダル選手に関する記事を、今日は取り上げます。

ラファエル・ナダル、全仏オープン(画像:USA TODAY
 

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1.今日のキーワード
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【reap the benefit    成果を得る】

今日のキーワードは「reap the benefits」 です。
動詞「reap」は「刈り入れる」、「収穫する」、名詞「benefit」は「収益」、「利益」という意味です。
ですので、「reap the benefit」で「収益を刈り入れる」つまり「成果を得る」という意味になります。
「benefit」の代わりに「harvest」(収穫物)を使い、「reap the harvest」でも同じ意味になります。
 

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2.ボキャブラリー
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・La Decima : デシマ。スペイン語で「10回目」の意味。
・Rafael Nadal : ラファエル・ナダル。スペイン国籍。30歳。左利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝14回、マスターズ優勝30回、ツアー優勝72回。現在4位 (最高1位)。
・French Open : 全仏オープン。テニス4大大会であるグランドスラムの一つ。クレーコート。開催地はフランス・パリ。
・Roland Garros : ローラン・ギャロス。全仏オープンの会場。しばしば全仏オープンそのものを指す。
・dispatch : 片づける、処刑する。
・up-and-coming : 将来有望な。
・Dominic Thiem : ドミニク・ティエム。オーストリア国籍。23歳。右利き、片手バックハンド。ツアー優勝8回。現在7位 (最高7位)。
・Grand Slam : グランドスラム。テニス4大大会のこと。
・Toni Nadal : トニ・ナダル。ラファエル・ナダルの叔父でジュニア時代からのコーチ。
・Stan Wawrinka : スタン・ワウリンカ。スイス国籍。32歳。右利き、片手バックハンド。グランドスラム優勝3回、マスターズ優勝1回、ツアー優勝16回。現在3位 (最高3位)。
・topspin : トップスピン。回転量の多いショットのこと。地面でバウンドした後、高く跳ねる。
・Novak Djokovic : ノバク・ジョコビッチ。セルビア国籍。30歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝12回、マスターズ優勝30回、ツアー優勝67回。現在2位 (最高1位)。
・hamper : 邪魔する、妨げる。
・reclaim : 取り戻す、返還を要求する。
・the King of Clay : クレーキング、赤土の王者。クレーコートに強いナダルの愛称。
・race : レース・ランキング。1月1日からの年間獲得ポイントに基づくランキング。ATPツアー・ファイナルの開催地ロンドンへの切符獲得を争うランキング。
・Wimbledon : ウィンブルドン。テニス4大大会であるグランドスラムの一つ。芝。開催地はイギリス・マートン・ロンドン特別区ウィンブルドン。
 
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。
 

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3.原文
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【Nadal just 1 step away from 'La Decima' in Paris】 

According to his longtime coach, Rafael Nadal did not play very well in his French Open semifinal.

Yet the nine-time Roland Garros champion dispatched up-and-coming Dominic Thiem 6-3, 6-4, 6-0 on Friday to reach his 10th final at the clay-court Grand Slam, extending his record for the most final appearances in Paris.

"Today he did not play very well. He played good, but he was a bit nervous and tense," said Toni Nadal, who coached his nephew to 14 Grand Slam titles.

Facing a player who already had beaten him twice on clay, Nadal needed little more than two hours to secure his spot in Sunday's final, where he will face 2015 champion Stan Wawrinka.

Nadal's topspin caused problems for his sixth-seeded rival throughout the match, and his experience also paid off. He converted six of 10 break points, while Thiem took only one of his eight opportunities to break serve.

"He was up against a player in great form, who had just beaten (Novak) Djokovic and had not dropped a set," Toni Nadal said. "I think that Rafael did not play at his best, but well enough. While the other saw a mountain in Rafael, and sometimes tried to hit harder than usually, and made more errors than he normally does."

Back to his best level after being forced out of last year's French Open by a wrist injury that hampered him the whole season, Nadal has been impressive over the past two weeks. He has yet to drop a set and has lost only 29 games in six matches, just two games off the record for the fewest games dropped in reaching a Grand Slam final in the Open era.

"When I recovered and my wrist got better, I was able to train and train well," Rafael Nadal said at a post-match news conference. "I think with my team we did everything to take a fresh, good start. And again, fight hard. And now we are reaping the benefits of this."

Back in the final at Paris for the first time in three years, Nadal is now just one step away from reclaiming his status as the King of Clay.

Can he also be No. 1 again?

"Rafael has been playing very well the whole season, both on hard courts and clay. At the moment, he is the No. 1 in the race, let's see what we can do at Wimbledon," his coach said. "If he can play there without being troubled with his knee, it will be very important."


(引用元 USA TODAY:
 

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4.日本語訳
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ナダル、「デシマ」まであと1勝】 

長年コーチをしているトニ・ナダルによると、全仏オープン準決勝でラファエル・ナダルは好調ではなかったそうだ。

それでも全仏オープン優勝9回を誇るナダルは、将来有望なドミニク・ティエムを6-3、6-4、6-0で退けた。 彼は10回目の全仏オープン決勝進出を決め、大会最多決勝進出記録を更新した。

「今日、ラファは好調ではなかった。良いプレーはしていたが、少し神経質になり、緊張もしていた」とトニ・ナダルは語った。彼は甥のコーチを務め、14回のグランドスラム優勝に導いている。

クレーでは2回負けているティエムと対戦したが、ナダルは2時間少しで日曜日の決勝進出を決めた。決勝戦では2015年優勝しているスタン・ワウリンカと対戦する。

ナダルのトップスピンは試合を通じて第6シードのティエムを苦しめた。また彼の経験も活きた。彼は10回のブレークポイントで6回ブレークに成功している。それに対して、ティエムは8回中1回しかブレークできなかった。

「ティエムは素晴らしい調子で勝ち上がって来た。彼はジョコビッチに勝ったし、1セットも落としていなかった。ラファは絶好調ではなかったが、勝ちに値するプレーをした。ラファが山のように見えたので、ティエムはいつもより強く打とうとして、エラーが多くなったと思う」とトニ・ナダルは語った。

昨シーズンずっと苦しんだ手首のケガにより、昨年の全仏オープンは途中棄権した。全盛期のレベルに戻り、今大会では印象的な活躍をしている。彼はまだ1セットも落としていないし、6試合で29ゲームしか失っていない。オープン化以降、グランドスラム決勝までの最小失ゲーム記録より2ゲーム多いだけである。

「手首が良くなり、復調したとき、僕はひたすら練習できた。新鮮な気持ちで良いスタートを切るために、チームとともにすべてのことをした。そして再び全力で戦っている。今我々はその成果を得ようとしている」と試合後会見でナダルは語った。

3年ぶりに全仏オープン決勝に帰って来て、ナダルはクレーキングの地位を取り戻すまであと1勝に迫っている。

また彼は世界1位になれるだろうか?

「ラファは今シーズンずっと好調を維持し、ハードでもクレーでも良いプレーをしている。現時点でレースランキング1位にいる。ウィンブルドンで何ができるか見てみよう。ひざにトラブルを抱えずプレーできること、それがとても重要だ」とトニ・ナダルは語った。

 
(Translated by tennisshiro)

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5.関連動画
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Rafael Nadal beats Dominic Thiem to reach French Open final

 


全仏オープン準決勝、ナダルvsティエムのハイライト動画。
ナダル選手にスキなし。ティエム選手の全力プレーも通じず。
ナダル選手が、BNLイタリア国際準々決勝の雪辱を果たし、決勝に駒を進めました。
 

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6.その他のニュース
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7.編集後記
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クレーシーズンに入ってからのナダル選手、強いの一言です。

クレー初戦のモンテカルロでも優勝し、「デシマ」達成。次いで、バルセロナで優勝し、やはり「デシマ」達成。さらにマドリードでも5回目の優勝。

ローマこそバルセロナとマドリードの決勝で連勝していたティエム選手に雪辱され、クレースラム達成とはなりませんでしたが、全仏に入るまでのクレー成績は17勝1敗。文句が付けようのない成績を残しています。

全仏に入ってからも好調を維持し、1セットも落とさずに6連勝。全仏における通算成績を78勝2敗、勝率.975にしています。しかも決勝では全仏の「デシマ」がかかっています。グランドスラム1回勝つだけでもすごいのに、1大会を10回勝つってどんだけ強いの!?と思ってしまいます。

しかし決勝の相手は「Big match player」のワウリンカ選手。昨日の準決勝でもマレー選手のディフェンスを破壊しました。4度目のビッグタイトル獲得に向けて、かなりモチベーションが上がっているのが感じられました。

通算対戦成績はナダル選手の15勝3敗ですし、今シーズンの好調ぶりから見ても、本命はナダル選手で間違いありません。ですが、私は大舞台で燃える「Stan The Man」が何かやらかすのではないかと秘かに期待しています。
 
 
 

(了)

 
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