今日のキーワード「in one's shoes」(立場になる) - 「ムグルッサ、ムラデノビッチ戦の観衆に不満」 | テニス | 全仏オープン

こんにちは。tennisshiroです。
 
全仏オープンも昨日からセカンドウィークに突入しました。
男女ともに4回戦・ベスト16の戦いが始まっています。
 
日本の錦織選手も降雨中断のツキにも恵まれましたが、チョン・ヒョン選手を下して4回戦に進出しています。これで全仏では3年連続、グランドスラムでは6大会連続のベスト16進出になります。
 
男子ではほかに、ナダル選手、ジョコビッチ選手、マレー選手、ティエム選手などの優勝候補がちゃんと勝ち残っています。
 
しかし女子では少し異変が起きています。
前年覇者のムグルッサ選手、2009年全仏覇者のクズネツォワ選手、ウィンブルドン・全米で優勝経験があるビーナス・ウィリアムズ選手が、4回戦で相次いで敗退しました。
 
これで残り12人全員がグランドスラム優勝経験無し、誰が優勝してもグランドスラム初制覇という状況になりました。初の戴冠を目指して、より熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
 
4回戦で敗れたグランドスラム優勝経験者の一人であり、今大会をディフェンディング・チャンピオンとして戦っていたムグルッサ選手の記事を、今日は取り上げます。

ガルビネ・ムグルッサ、全仏オープン(画像:Sky Sports
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.今日のキーワード
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【in one's shoes    立場になる】

今日のキーワードは「in one's shoes」 です。
前置詞「in」には「...を着て」、「...を身に付けて」の意味があります。
ですので「in one's shoes」を直訳すると、「...の靴を履いて」という意味になります。
誰かの靴を履くということは、誰かの立っている場所に立つという解釈もできます。
ですので「in one's shoes」で「...の立場になる」という意味になります。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.ボキャブラリー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・Garbine Muguruza : ガルビネ・ムグルッサ。スペイン国籍。23歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝1回、ツアー優勝8回。現在5位 (最高2位)。
・Kristina Mladenovic: クリスティナ・ムラデノビッチ。フランス国籍。24歳。右利き、両手バックハンド。ツアー優勝1回。現在14位 (最高14位)。
・Serena Williams : セレナ・ウィリアムズ。アメリカ国籍。35歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝23回、ツアー優勝72回。現在2位 (最高1位)。
・wag : 左右に振る。
・Suzanne Lenglen : スザンヌ・ランラン。全仏オープンの会場であるローラン・ギャロスのコート。センターコートであるフィリップ・シャトリエの次に収容人数が多い。
・forza : イタリア語で「力」、「強さ」の意味。
・sarcastically : 皮肉っぽく。
・anoint : (王などに)選ぶ。
・mantle : 権威。
・home turf : ホームグランド、本拠地。
 
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.原文
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Garbine Muguruza frustrated by crowd in Kristina Mladenovic loss】 

Muguruza, who defeated Serena Williams in the final 12 months ago, walked off court wagging her finger at the fans on Court Suzanne Lenglen.

Mladenovic is the great French hope to end their 17-year wait for a home singles champion, and the support was understandably one-sided as they cheered the 24-year-old to a 6-1 3-6 6-3 victory.

But Muguruza felt it went too far, saying: "I think the audience was really tough today.

"I don't know how to explain. If you had been in my shoes on the court, I think you would have understood.

"I understand, but I just think that they should be a little bit more respectful. We had to stop. The chair umpire has to always calm the crowd down. I'm not here to create enemies. I mean, I love playing here. It's not a good feeling."

The 23-year-old broke down in tears during her press conference and had to leave the room for a couple of minutes before returning.

Muguruza's coach Sam Sumyk tweeted that he thought the crowd were "pathetic".

It appeared there was no love lost between the players either, with Muguruza asked about Mladenovic's habit of shouting 'forza' in Italian at key moments.

"I think she speaks like 25 languages, I heard," responded Muguruza sarcastically.

Along with intense disappointment, there was also relief for the Spaniard, who has struggled to cope with the expectation since her triumph here last year.

Anointed as the player to take over Williams' mantle, Muguruza has subsequently failed to reach a single final at any tournament.

She said: "I lost confidence, and my opponent was on home turf, so it created a lot of tension. Of course, I'm sad. It's a very painful defeat here at the French Open.

"I love this tournament no matter what happens. I'm going to be super happy to come back. It's going to sound weird, but I'm actually happy that this stage of the year is done.

"I wanted to go as far as possible, but even if I didn't, I think I'm going to feel much better now to continue the year, and everybody is going to stop bothering me asking me about this tournament."


(引用元 Sky Sports:
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.日本語訳
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ムグルッサ、ムラデノビッチ戦で観衆に不満】 

1年前、ムグルッサはセレナ・ウィリアムズに勝利した。しかし、今年の彼女はスザンヌ・ランランの観客に対して左右に指を振りながら、コートを後にした。

ムラデノビッチは、母国の優勝者を17年待ちわびるフランスの大きな期待を背負っている。応援が彼女に偏ったことは理解できる。24歳のムラデノビッチが6-1、3-6、6-3で勝利すると、観客は大歓声を上げた。

しかし、応援があまりにも偏り過ぎているとムグルッサは感じていた。「今日の観客は本当に厳しかった」と彼女は語っている。

「どのように説明すればよいかわからない。コート上で私の立場になれば、私の気持ちが理解できると思う」

「彼らの気持ちは理解できる。ただ、もう少しだけ選手に敬意を払うべきだと思う。あんな応援をするべきではない。主審は常に観客を落ち着かせる必要があった。私は敵を作りにここに来たわけではない。私はここでプレーすることを本当に愛している。でも、今日はよい気分ではなかった」

23歳のムグルッサは、試合後のプレス・カンファレンスで泣き崩れ、カンファレンスルームから2分ほど退席する必要があった。

ムグルッサのコーチであるサム・シュミクは、観客は下劣だったとツイートした。

選手同士の友情は元々無いようだ。ムラデノビッチが重要な場面で「フォルツァ」と叫ぶ癖があることについて質問されたとき、「彼女は25か国語を話せるそうね」とムグルッサは皮肉っぽく答えた。

強い失望と同時に、ムグルッサは安堵感も抱いている。昨年の優勝以来、彼女は周囲の期待に応えるのに苦しんできた。

ウィリアムズ姉妹の後継者に指名された後、ムグルッサはどの大会の決勝戦にも進出していない。

「自信を失った。問題は自分自身の中にあった。そのため、多くの緊張が生まれた。もちろん悲しい。全仏オープンでとても痛い敗戦をした」と彼女は語った。

「何があったとしても、この大会を愛している。この大会に戻って来ることをとても楽しみにしている。奇妙に聞こえるかもしれないけど、今シーズンがここまで終わって、本当にうれしい」

「できるだけ上位に進出したかった。それができなかったけど、今シーズンを戦う気持ちは、今後かなり向上すると思う。みんながこの大会の質問をして、私を悩ますこともなくなるし」

 
(Translated by tennisshiro)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5.関連動画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Kristina Mladenovic v Garbine Muguruza Highlights - Women's Round 4 2017 I Roland-Garros

 

全仏オープン4回戦、ムラデノビッチvsムグルッサのハイライト映像。
ムラデノビッチがポイントを取るたびに、観衆から地鳴りのような大歓声。
前年覇者でご当地でも人気があるムグルッサでも、完全アウェー状態。
試合後、審判と握手をするときのムグルッサの憮然とした表情が印象的です。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6.その他のニュース
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ナダル、ジョコビッチ、ベスト8進出
ナダル「われわれは機械じゃない」
ムラデノビッチ、ムグルッサを破る
カチャノフ、マレーと対戦へ
ウォズニアッキ、スビトリナ、勝利
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ムグルッサ選手は、ベネズエラで生まれ、スペインで育っています。

スペイン人なので、テニスの素養は当然クレーコートで育まれ、クレーコートを得意にしています。ですが、一般的なクレーコーターがスピン系のボールを多用するのに対して、彼女はフラット系のボールを左右に打ち分けるのを得意にしています。

そのプレー特性もあり、初めてのグランドスラム決勝進出は、グラスコートのウィンブルドンでした。決勝では、セレナ・ウィリアムズ選手にストレートで敗れたものの、21歳での決勝進出は快挙と言ってよいでしょう。

その翌2016年の全仏オープンで決勝に進み、再びセレナと対戦します。得意のクレーコートでセレナにストレート勝ちし、昨年の雪辱を晴らすと同時に、初めてのグランドスラムタイトルを獲得しています。大会後ランキングは2位まで上昇しました。

しかし、30半ばを迎えているウィリアムズ姉妹の後継者と言われ始めた後、軽いスランプに陥り、今大会に至るまで優勝どころか決勝にも進んでいません。それでもランキング5位は立派ですが・・・。
 
ムグルッサ選手も自分で言っていますが、今回の敗退でやっと全仏オープンの「呪縛」が解けました。テニスはメンタルスポーツなので、重圧があったり、自信を喪失すると、プレーにも大きな影響が出ます。「呪縛」から解放されて、気持ちをフリーにしたムグルッサ選手が今後どんなプレーを見せてくれるか注目です。
 
 
 

(了)

 
本サイトの内容、テキスト等の無断転載・無断使用を禁止します。
Copyright© Around The Court  by tennisshiro, 2017  All Rights Reserved.

コメント

このブログの人気の投稿

今日のキーワード「thirtysomething」(30代) - 「フェデラー、敗退を逃れる」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「wouldn't put it past someone」(...ならやりかねない) - 「キリオス、ウィンブルドンには間に合う」 | テニス |エイゴン選手権

今日のキーワード「red-hot」(絶好調な) - 「クビトバが反撃」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「barnburner」(白熱した試合) - 「タイブレーク続出」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「tank」(無気力になる) - 「睡眠不足警報」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「square off」(対決する) - 「全米オープン2日目、王者登場」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「take a toll」(負担になる) - 「大会一番の番狂わせ」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「wheels come off」(歯車が狂い始める) - 「大坂、ゲームを支配」 | テニス | 全米オープン

今日のキーワード「showboating」(派手なプレー) - 「左右両利きのテニス選手」 | テニス | その他

今日のキーワード「in the same boat」(同じ境遇にいる) - 「キリオス、初戦快勝」 | テニス | ロジャーズ・カップ