今日のキーワード「build up」(調子を上げる) - 「シャラポワ、エイゴン・クラシックのワイルドカード獲得」 | テニス | エイゴン・クラシック

こんにちは。tennisshiroです。

錦織選手、デルポトロ選手に負けちゃいましたね。非常に残念。
第2セット立ち上がり、デルポトロ選手の1stサーブが入っていなかったのでチャンスはあったのですが、結局ブレークできず。

でも心配された右手首の状態は良くなっているようで、その点は安心しました。
全仏オープン前に急遽ジュネーブ・オープンへの参戦が決まりましたが、頑張って欲しいです。

ところで、シャラポワ選手が新たなワイルドカードを受け取ることが発表されました。
私が出ない方がいいと言っていたエイゴン・クラシックに出場するそうです。
非常に残念なニュースです。

今日はそのニュースを取り上げます。

マリア・シャラポワ(画像:WTA Tour, Inc.)

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1.今日のキーワード
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【build up    調子を上げる】

今日のキーワードは「build up」 です。
「build up」には「鍛え上げる」、「強化する」、「増進する」の意味があります。
「build up to a climax」で「クライマックスに向けて盛り上げる」という意味になります。
本文では、「build up to Wimbledon」という名詞表現で「ウィンブルドンに向けて調子を上げる」という意味で使われています。

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2.ボキャブラリー
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・Maria Sharapova : マリア・シャラポワ。ロシア出身。30歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝5回、ツアー優勝35回。現在211位 (最高1位)。
・Birmingham : エイゴン・クラシック。WTAプレミアの大会。芝。開催地がイギリス・バーミンガムであることから一般的にバーミンガムと呼ばれる。
・wildcard : ワイルドカード。主催者推薦により大会に出場する権利。
・Grand Slam : グランドスラム。テニス4大大会のこと。
・WTA : Women's Tennis Association。女子テニス協会。女子プロテニスツアーを運営する団体。
・Lawn Tennis Association : ローンテニス協会。イギリス・テニス界を統括・代表する団体。
・Aegon Classic : エイゴン・クラシック。WTAプレミアの大会。芝。開催地はイギリス・バーミンガム。
・Wimbledon : ウィンブルドン。テニス4大大会であるグランドスラムの一つ。芝。開催地はイギリス・マートン・ロンドン特別区ウィンブルドン。
・ban : 出場停止。
・in full : 完全に、全部。
・direct entry : 主催者推薦なく本戦または予選に出場できること。
・maiden : 初めての、初の。
・go on to : 次の場所へ行く、さらに進む。
・major title : グランドスラム・タイトル。テニス4大大会における優勝。
・runner-up : 準優勝、2位。
 
上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。

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3.原文
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【Sharapova accepts Birmingham wildcard】 

BIRMINGHAM, Great Britain - Five-time Grand Slam Champion Maria Sharapova has today been named as the first of seven main draw singles wild cards for this summer’s British WTA grass court events organised by the Lawn Tennis Association (LTA). The former World No.1 will play the Aegon Classic Birmingham for the first time in seven years, and has committed to playing both the 2017 and 2018 events.

“I am really excited to be coming back to Birmingham this year to play on the grass as part of my build up to Wimbledon and I thank the LTA for this opportunity," Sharapova said in a statement.

"I have some great memories of playing there over the years, including winning the title on two previous occasions.  I am looking forward to seeing all the recent improvements the tournament has made to establish itself as one of the best grass court events in the world.”

"This wasn’t a decision we took lightly and we recognise not everyone will agree with it," noted LTA Chief Executive Michael Downey, "however Maria has served her ban in full and is now back playing high quality tennis. There’s always a lot of debate about who we give wild cards to. Now that Maria has earned direct entry into Wimbledon qualifying, we want to give British tennis fans the chance to see her compete on grass here in Britain beforehand."

Sharapova first won the Aegon Classic back in 2004, going on to win her maiden major title that same year at Wimbledon, aged 17. The Russian defended her Birmingham title the following year, and finished runner-up in 2007 and 2010.
 
(引用元 WTA Tour, Inc.:

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4.日本語訳
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【シャラポワ、エイゴン・クラシックのワイルドカード獲得】 

イギリス・バーミンガム  -  グランドスラム優勝5回のマリア・シャラポワが、エイゴン・クラシック・シングルス本戦の7枠あるワイルドカードに最初に指名された。同大会は今夏イギリスで開催されるWTAのグラスコート大会で、ローンテニス協会(LTA)が主催している。元世界1位のシャラポワは、7年ぶりにエイゴン・クラシックに参加し、来年の大会にも参加することを約束している。

「ウィンブルドンに向けて調子を上げていく過程で、今年バーミンガムに戻って来て、芝生の上でプレーできることにとても興奮している。そして、この機会を与えてくれたLTAには感謝している」とシャラポワは声明の中で語っている。

「過去の大会で2回優勝していることを含めて、素敵な記憶を何年にもわたって持ち続けている。世界で最も素晴らしいグラスコート大会の一つとして、大会関係者が成し遂げた近年の改善をすべて見られることを楽しみにしている」

「この決定は軽々しく下したものではないし、すべての人が賛同するものではないことも認識している」、「しかしシャラポワは出場停止期間を全うしたし、復帰してハイレベルなテニスを見せている。誰にワイルドカードを出すかについては、常に多くの議論がある。シャラポワはすでにウィンブルドン予選にワイルドカード無しで出場できる。ウィンブルドン前にこの芝生の上で彼女が戦っている姿を、イギリスのテニスファンが見るチャンスを提供したかった」とLTA会長のマイケル・ダウニーは述べている。

シャラポワは2004年にエイゴン・クラシックで初優勝し、それに続いて同じ年のウィンブルドンで17歳のときにグランドスラム初優勝を飾っている。シャラポワは翌年のエイゴン・クラシックでも優勝し、2007年と2010年に準優勝している。


(Translated by tennisshiro)

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5.関連動画
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Bouchard said Sharapova, returning from a 15-month doping ban, was "a cheater"




今さらですが、ブシャール選手の「ペテン師」発言です。
彼女の発言がすべて正しいとは思いませんが、気持ちは理解できます。
またこの発言は大多数の女子テニス選手の思いを代弁していたんでしょうね。

(註) この発言はシャラポワ選手がポルシェ・テニスGPで復帰した翌日(4月27日)、「シャラポワ2世」と言われたブシャール選手がインタビューに応じたものです。この時、5月6日から開幕するマドリード・オープンで2人が対戦することになるとは誰も予想していませんでした。

2017 Mutua Madrid Open Second Round | Genie Bouchard vs Maria Sharapova




お互いに1回戦を勝ち上がって実現したマドリード・オープン2回戦の2人の対戦です。
テニスも非常にハイレベルですが、それよりも女の意地のぶつかり合いがすごかった。
今シーズンの女子テニスのベストマッチです。

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6.その他のニュース
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7.編集後記
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全仏ワイルドカードが付与されなかったニュースでも、ウィンブルドン予選までは自分を見つめ直す機会にしてもらいたいと私はコメントしています。その時すでにエイゴン・クラシックのワイルドカードの噂もあったので、それも辞退すべきと私は述べています。
http://ardthect.blogspot.jp/2017/05/no-wildcard-for-sharapova-at-french-open.html

その期待が見事に裏切られました。もちろんウィンブルドン予選前に、芝生の試合勘を取り戻す必要があるのは百も承知しています。それならエイゴン・クラシックの裏で開催されているマヨルカ・オープンに出場することもできたはずです。

エイゴン・クラシックはWTAプレミアで、予選も含めると上位100位前後の選手が出場します。裏で行われるマジョルカはWTAインターナショナルでグレードが一つ下がり、本戦・予選ともに32ドローなので、だいたい170位前後の選手まで予選からなら参加できます。シャラポワ選手は来週ランキングで175位前後になることが予想されるので、マジョルカなら予選から参加できる可能性がありました。

それにWTAツアーにこだわらなくても、ITFサーキットに参加する選択肢もありました。マンチェスター10万ドル大会やイルクリー10万ドル大会など、6月中に開催されているグラスコート大会があります。ランキング175位の選手なら堂々と本戦から出場できるでしょう。

安易にワイルドカードを使って、グレードの高い大会でポイントを稼いでランキングを上げても、反感を買うだけということは、復帰後3大会で身に染みてわかったはずです。

それよりも「あのシャラポワがWTAプレミアの裏の大会に予選から出場している」とか「あのシャラポワがITF10万ドル大会で自分でボールを拾いながらプレーしている」という姿を見せた方が、シャラポワ選手のテニスに対する熱意や、一からやり直そうとしている真摯な姿勢がファンにも伝わったはずです。
 
その上でさらにウィンブルドンは予選から出場したら、大方の人はシャラポワ選手のことを悪人扱いしないし、今までシャラポワ選手を批判していた人たちを味方にすることもできたはずです。ランキングやポイントでは得られないものが得られたはずです。

シャラポワ選手が今後どれだけランキングを上げても、どれだけ優勝しても、私は応援できません。そんな気持ちになるニュースでした。
 
 
 

(了)

 
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