今日のキーワード「set one's sights on」(照準を合わせる) - 「シャラポワ、全仏ワイルドカード獲得ならず」 | テニス | 全仏オープン

こんにちは。tennisshiroです。

BNLイタリア国際はシード8の選手が続々と登場し、盛り上がっていますね。
マレー選手のまさかの初戦敗退や、手首の状態が心配された錦織選手の初戦突破など、様々なニュースが入ってきています。

ですが、今日は男子ではなく、女子テニスの話題を取り上げたいと思います。
シャラポワ選手が全仏オープンに出場するための主催者推薦、ワイルドカードをもらえなかったニュースです。


マリア・シャラポワ(画像:WTA Tour, Inc.

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1.今日のキーワード
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【set one's sights on    照準を合わせる】

今日のキーワードは「set one's sights on」です。
「sight」は「視界」、「視野」という意味の名詞です。
自分の視界(「one's sights」)を前置詞「on」以下の目的語に固定する(「set」)ことから、
「照準を合わせる」、「狙いを定める」、「目標にする」という意味になります。


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2.ボキャブラリー
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・wildcard : ワイルドカード。主催者推薦により大会に出場する権利。
・French Open : 全仏オープン。テニス4大大会であるグランドスラムの一つ。クレーコート。開催地はフランス・パリ。
・Maria Sharapova : マリア・シャラポワ。ロシア出身。30歳。右利き、両手バックハンド。グランドスラム優勝5回、ツアー優勝35回。現在211位 (最高1位)。
・FFT : Fédération Française de Tennis。フランステニス連盟。全仏オープンを主催。
・main draw : メインドロー、本戦。本戦出場者およびその対戦表のこと。
・cutoff : 締め切り、遮断。本戦または予選出場者を締め切るランクのこと。
・direct acceptance : ストレートイン。主催者推薦なく本戦または予選に出場できること。
・year's second major  : 全仏オープン。テニス4大大会のうち年間2番目に開催される全仏オープンのことを指す。
・Rome : BNLイタリア国際。WTAプレミア5大会の一つ。クレーコート。開催地がイタリア・ローマであることから一般的にローマと呼ばれる。

上記フレーズに関する知識があると、原文をより深く理解できます。

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3.原文
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【No wildcard for Sharapova at French Open】 

PARIS, France - Maria Sharapova was not a awarded wildcard to the 2017 French Open, as the full list of main draw and qualifying recipients was revealed by the Fédération Française de Tennis (FFT) on Tuesday.

The decision was announced on Facebook by FFT president Bernard Giudicelli Ferrandini, as the organization announced the full list of main draw and qualifying wildcards for the men's and women's tournament, set to begin in Paris at the end of this month.

"I'm very sorry for Maria, very sorry for her fans," said Giudicelli Ferrandini, as reported by the BBC. "They might be very disappointed, she might be very disappointed, but it's my responsibility, my mission, to protect the high standards of the game played without any doubt on the result.".


As the former World No.1 was outside the cutoff for the direct acceptances to both the main draw and the qualifying tournament when the entry deadline closed this spring, a wildcard would've been Sharapova's only means of entry into the year's second major.

With her French Open fate now decided, Sharapova will set her sights on Wimbledon, where the main draw cutoff in 2016 was No.109. With her first round win in Rome, she adds 60 ranking points to bring her total to 310, which will move her into the top 200 at approximately No.175.

The main draw entry deadline for the 2017 Wimbledon Championships is May 22, and alternatively, the qualifying entry deadline is June 5, 2017, which saw a cutoff of No.213 in 2016.



(引用元 WTA Tour, Inc.:

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4.日本語訳
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【シャラポワ、全仏ワイルドカード獲得ならず】

フランス・パリ  -  マリア・シャラポワは今年の全仏オープンのワイルドカードを獲得できなかった。今週火曜日、フランステニス連盟(FFT)は、本戦および予選ワイルドカード獲得者のリストをすべて公表した。

FFTのベルナール・ジウディセリ・フェランディーニ会長は、Facebook上で男女両方の本戦および予選ワイルドカード獲得者のリストをすべて発表した。大会は今月末にパリで開幕する。
 
BBCの報道によると、ジウディセリ・フェランディーニ会長は「マリアおよび彼女のファンに対しては申し訳なく思う」、「彼らは落胆したかもしれない。彼女も落胆したかもしれない。しかし、結果に対して何も疑義が起こらない高い基準の試合を保証することが、私の責任であり使命でもある」と発言している。

今年の全仏オープンのエントリー締切日を迎えたとき、元世界ランク1位のシャラポワは、本戦ストレートインまたは予選出場可能なランクよりも下位だった。そのため、ワイルドカードが大会へ出場するための唯一の手段だった。

全仏オープンへの欠場が決まり、シャラポワはウィンブルドンに照準を合わせている。昨年は本戦ストレートインを109位で締め切っている。BNLイタリア国際の1回戦での勝利により、60ポイント加算し、合計ポイントは310になっている。ランキングはトップ200を突破し、175位前後まで上昇している。

今年のウィンブルドンの本戦エントリー締切日は5月22日である。また予選エントリー締切日は6月5日である。昨年は予選出場を213位で締め切っている。


(Translated by tennisshiro)

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5.関連動画
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Rome: Maria Sharapova teases an Italian reporter



こちらはBNLイタリア国際の1回戦の試合後会見の一幕です。
全仏ワイルドカードに関する決定が発表される前日のものになります。
彼氏に関する質問をしてきた男性記者をシャラポワ選手が手玉に取っています。

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6.その他のニュース
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7.編集後記
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シャラポワ選手の復帰および各大会主催者によるワイルドカード付与に関しては、メディア・選手・ファン・その他関係者を巻き込んで、賛否入り混じった激しい議論が繰り広げられました。私は復帰自体に関しては賛成ですが、ワイルドカード付与に関しては反対の意見を持っていました。

シャラポワ選手が復帰後に参加した3大会は、WTAプレミア以上の非常にグレードが高い大会です。本戦どころか予選に出るのも難しく、トップ100の選手がギリギリ予選に参加できるレベルの大会です。日本人選手の中にも、日々真面目に努力してランキングを100位以内まで上げて、予選から出場したけど本戦出場ができなかった選手もいます。

禁止薬物使用による出場停止明け、しかもランキング無しの選手が、そんな大会に本戦から出場することに対して大きな違和感を感じていました。素人の私がそのように感じるのですから、人生を賭けて真摯にテニスに取り組んでいる選手たちが抱いた反感は相当なものだと想像できます。

セカンドチャンスはあって然るべきです。ですが、薬物で築いた実績と人気に乗っかって安易にトップに戻ろうとする姿は、私には正しいものには見えませんでした。せっかく与えられたセカンドチャンスなんだから、薬物で築いた実績と人気は捨てて、ランキング無し、ポイント0の選手として一からやり直して欲しかったです。

シャラポワ選手と立場は全く違いますが、伊達選手もケガからの完全復帰を目指して頑張っています。伊達選手は他の若手選手と同じように、審判もいなければボールパーソンもいないITFサーキットの大会に予選から参加して、WTAツアーに戻ることを目指しています。伊達選手のテニスに対する本気度がひしひしと伝わってきます。

全仏に出られないシャラポワ選手は、ウィンブルドン予選まで1か月以上の時間があります。自分を見つめ直す時間は十分にあります。これ以上ワイルドカードを使ってポイントを稼ぐような真似だけはしないで欲しいです。
(エイゴン・クラシックは招待されても辞退すべき)



(了)


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